イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】アン・ハサウェイ、アカデミー授賞式2時間前にドレスをキャンセルして「ヴァレンチノ」に謝罪。

美しいと評判のアノ女優が、自分が楽しみにしていたドレスとそっくりなものを着ると知ってしまった。こんな残念な理由で、ブランドと約束していたドレスの着用をドタキャンしたのは女優アン・ハサウェイであった。

先にこちらで、24日に行われた『第85回アカデミー賞』授賞式および関連チャリティ・パーティが、白いドレスによる美の競演であったことをお伝えした。とはいえ、やはり誰かと衣装が“かぶる”のは避けたいのが本音であろう。このたび「助演女優賞」のオスカー像を握りしめた女優アン・ハサウェイが、授賞式のほんの2時間前にドレスを変更していたことが分かった。

アンが授賞式で身にまとっていたのは、パールピンクの色が女性らしい「プラダ」のドレス。もちろん大評判であったが、先のウェディングドレスでも選んだ通り、彼女は本当は「ヴァレンチノ・ガラヴァーニ」のレース使いが美しい白のロングドレスを着たかったようだ。

アンはレッドカーペットに登場する直前、女優アマンダ・サイフリッドが自分が選んだものとそっくりなドレスを着用すると知り、泣く泣くドレスの変更を決意したという。2人は『レ・ミゼラブル』で共演しており、並んで撮影することが当然予想されるからだ。御年80歳のガラヴァーニ氏は、授賞式を前にメディアに「アン・ハサウェイは私のドレスを着ます」と宣言しており、アンもさぞかし申し訳ないと思った様子で、その後『People.com』を通じて同ブランドへの謝罪声明を発表している。

何しろファッション系メディアは、不覚にも“かぶって”しまったセレブたちの写真を並べ、すぐに“Who Wore It Better(どちらが着こなし上手)?”と比較する。だが、レッドカーペットで誰が何を着る予定なのか事前の情報収集には限界がある。そのようなわけで、このような土壇場でのドレス変更はハリウッドではしばしば起きているそうだ。

ちなみにアンとアマンダの2人。映画『レ・ミゼラブル』では母と娘役であり、プロモーションでは一緒に来日も果たしている。会見時にトム・フーパー監督がアマンダを起用した理由について「ハリウッドで最も美しい女優だから」と語った際には「Wait! Wait! What? (ちょっと待って! なんですって?)」とコミカルに抗議するフリで、会場を大いに沸かせたアン。女同士のプライドの闘いが日常茶飯事のハリウッドにおいて、こんな大人の対応ができる女優は貴重であろう。今回見事オスカーを握りしめたアンであるが、舞台裏でも彼女のこんな人柄に拍手を贈る人々はきっと多いはずだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)