11日に急死した故ホイットニー・ヒューストン(享年48)が、その死の数日前には「イエス・キリストに会いたい」などと繰り返し口にしたりして、自らの死を予兆するかのような発言を連発していたことが分かった。
華やかな「グラミー賞事前パーティ」に出席するために宿泊していたビバリー・ヒルトン・ホテルでパーティを目前に控え、リラックスするためにオリーブオイルを入れて入浴をしていたバスタブの中、そのまま眠るかのように亡くなっていたホイットニー。死亡原因については、今後薬物検査の結果を待って明らかになる。
「死の2日前には数々の奇行を見せていた」という目撃談がある一方で、このほど、あたかもホイットニーが自らの死を知っていたかのような発言や行動をとっていた、という新たな情報が出て来た。
芸能サイト『TMZ』によると、亡くなる数日前、ホイットニーは数人の友人達や家族達に「とてもイエス・キリストに会いたい」と話し、人生の終末が近いかのような話しぶりであったという。また、聖書の一節をそらんじて見せたり、賛美歌を歌ったり、イエス・キリストについて深いコメントをするような会話を次々としたり、死後の世界についても語るなどしていたそうだ。
亡くなる前日の10日、友人のR&B歌手ケリー・プライス(38)がナイトクラブ「Tru」で開催したグラミー賞関連パーティ「Kelly Price & Friends Unplugged」のステージ上に現れたホイットニーが、デュエットで歌った曲は奇しくも『Yes, Jesus Loves Me』であった。この曲の原曲は賛美歌であるが、映画『ボディガード』のサウンドトラックにも入っているもの。ホイットニーはこれを歌った翌日に、「私はイエス・キリストに会いに行くわ。だって会いたいんだもの。」などと友人に話していたそうだ。そして残念なことに、これがホイットニーのこの世で最後のパフォーマンスになってしまった。
また翌11日の朝、急死を遂げる数時間前には、ホイットニーは友人に聖書の一節を引用して語っていたという。それはイエス・キリストの洗礼(バプティズム)についての一節「マタイの福音書第3章13~17節」で、かいつまんだ内容はこうだ。「聖人ヨハネに洗礼を授かったイエス・キリストが水の中から出てくると、天国のドアが開き、“神の精神が鳩のように降りてくる”のを目撃する。そして天の声が“イエスよ、あなたは私の心から愛する息子です”と言うのを聞く。」
これはまるで、バスタブの水の中に頭まで浸かった状態で死亡しているのが見つかったホイットニーが、天の声を聞きそのまま天国に旅立ったかのようで、遺体の発見時の状況とあまりに一致している。あたかもバスタブで「洗礼」を受けた後、ホイットニーはイエス・キリストに会いに行ってしまったかのようだ。とても不思議なエピソードだが、彼女は本当に自分の死を予知していたのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)