11日に急死したホイットニー・ヒューストン(享年48)の死因について、詳しいことはまだ明らかにはなっていないものの、抗不安薬などの処方せん薬を過剰摂取した後に、ホテルのバスタブで溺死したのではとの説が報じられている。
世界中に衝撃をもたらしたホイットニーの死。急死を惜しむ声と共に、「なぜ亡くなったのか?」と死因の究明を求める声が高まっている。12日未明に遺体はロサンゼルス郡の検死官事務所に搬送され、同日午後以降検死が行われたが、すでに完了した模様だ。しかし薬物検査の結果が出るまでには、4~8週間はかかるだろうと発表されている。そんな中で、遺体の発見時の様子や死因についてのさまざまな情報が流れ始めている。
芸能サイト『TMZ』は、ホイットニーの遺体が発見されたのはビバリー・ヒルトン・ホテルの部屋のバスタブの中だったと報じている。遺体発見時には彼女のスタイリストと、ヘアドレッサー、2人のボディーガードが部屋にいて、グラミー賞事前パーティに出席するための支度をしていたという。
しかし、ホイットニーが1時間以上もバスルームから出て来ないのを不審に思ったヘアドレッサーの女性が浴室に入ると、まるでバスタブの中でずり落ちたかのように脚を上げ、顔が水に浸かった状態のホイットニーが見つかった。ヘアドレッサーの悲鳴を聞きボディーガードが駆け付け、蘇生処置を施したものの時遅く。ホイットニーの身体はすでにとても冷たかったそうだ。ホテルのセキュリティや、救急隊が呼ばれたものの11日午後3時55分、死亡が確認された。
警察筋が『TMZ』に伝えたところでは、ホイットニーの部屋からは抗不安薬『ザナックス』など約6つの処方せん薬のボトルが発見された。抗不安薬『ロラゼパム』や『ヴァリウム』の他、睡眠薬も見つかったという情報もあるが、不法なドラッグなどは一切発見されなかったそうだ。
彼女は前夜のパーティでアルコールを飲んで騒いでいたところが目撃されており、『ザナックス』などとアルコールの相互作用で深い眠りに陥ったホイットニーが、バスタブの中で意識不明となり「溺死」してしまったのではないかと『TMZ』では推測している。
ホイットニーは大きな舞台に立つ前には、不安感とパニックアタックを抑えるため、いつも『ザナックス』を飲んでいると周囲に語っていたそうだ。彼女が亡くなったときに支度をしていたグラミー賞事前パーティは、ホイットニーを世に売り出した音楽プロデューサーのクライヴ・デイヴィス(79)がホストするもので、そこで彼女はパフォーマンスをする予定になっていた。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)