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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】虫歯治療後に死亡した2歳児、家族が歯科医院を訴える(米)

「適切な治療対応を施していれば、このようなことは起こらなかった。また、収益をあげるために予約を詰め込み、1人1人の患者にきちんと対応できずにいた責任は重い」と非難した。

ザイオン君の死については、同州マリコパ郡監察医事務所が「不確定」としているが、ザイオン君の両親は「酸素不足によって息子の脳にダメージを受けた」と反論している。また、アリゾナ州歯科医師委員会の会議で委員会メンバーらは、「ザイオン君の回復途中で正しい監視を怠った麻酔医に100%の非がある」とアーロン・ロバーツ医師を非難した。ロバーツ医師と委員会の間ではその後同意書が交わされており、ロバーツ医師は教育を受け続けることを求められ、麻酔許可については保護観察となることが決まった。

ロバーツ医師の弁護人はメディアへのコメントを拒否したが、このように声明文を発表した。

「ガステラムさん一家には深くお悔み申し上げます。今回の出来事件は単独で起こった不幸な事故で、マスコミや一般に知られていない多くの要因があります。現在、訴訟についてのコメントは致しかねますが、我々はロバーツ医師への非難が不当であることを立証できると信じております。訴訟の結論が出るまで、ロバーツ医師がメディアの前で話すことはありません。」

また、歯科医院のスポークスマンも「医師とスタッフ一同、ガステラムさん一家へは深くお悔み申し上げます。2007年以降、当院は何千という家族に安全な治療を提供してきました。現在、訴訟が係争中のためこれ以上のコメントは差し控えさせて頂きます」と述べている。

今年の1月7日、ザイオン君の母ヴェロニカさんはメディアの取材で涙ながらに心情を語った。

「いつも私たちと一緒にいた息子の姿が、今はもうどこにもないのです。私たちの一部が大きく欠けてしまったように感じています。」

ザイオン君の家族にしてみれば、歯の治療でまさか命が失われることになるとは想像もしていなかったことだろう。それだけに両親のショックは大きい。悲しみの中、訴訟は今後も裁判所の手続きを通じて進められていく予定とのことだ。

画像は『ABC15 Arizona 2019年1月8日付「Lawsuit alleges major red flags in Yuma boy’s death following dental visit」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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