米フロリダ州で、アルツハイマー患者のIDを盗用して歯科医院で歯の治療を受けた男が逮捕され、このほど同州ボルーシャ郡警察が真っ白な歯を見せて笑う男のマグショットを公開した。男は警察に「美しい歯を手にすれば、詐欺の仕事の成功率がもっとあがると思った」と供述したという。『WVLT-TV』『New York Post』などが伝えている。
フロリダ州プランテーションに住むティモシー・パウエル(52歳)は、詐欺仲間から「歯が奇麗だと、この先の詐欺行為に役立つ」と言われ、同州デバリーに住む80歳のアルツハイマー患者のIDを闇サイトで購入。個人情報を含むコネチカット州運転免許証を偽造し、今年8月2日から16日にかけて4回のアポを取り、南フロリダにある歯科医院でインプラントの施術と審美治療を受けた。
しかし、25,000ドル(約280万円)と16,000ドル(約180万円)の高額な治療請求が届いたアルツハイマー患者の介護人は、すぐにこの歯科医院へと連絡。歯科医院は詐欺を疑い通報した。ボルーシャ郡警察は、歯科医院でティモシーが記載した書類から検出した指紋や写真で身元を特定し、逮捕した。
ティモシーは、警察で「歯を修正すれば仕事がよりしやすくなると思った。だが、インプラントはまだ完成していない。何本かは一時的なものだ」と供述。しかし以前とは雲泥の差になった歯を誇張するかのように、マグショットでは思いっきり笑顔を見せた。
また8月2日にティモシーは被害者のIDを使い、