海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】電車内で刺殺事件 14歳息子の目の前で父親死亡(英) 

また逃走を車で助けたダレンのパートナーで1児の母チェルシー・ミッチェル(27歳)も幇助行為容疑で逮捕した。

事件の翌5日は、リーさんの52歳の誕生日だった。リーさんの身内はメディアでこのように声明文を発表した。

「リーは家族に尽くす献身的な父親でした。尊敬すべき人物で、いつも困っている人を助ける心を持っていました。今日は52歳の誕生日を迎えるはずでしたが、プレゼントを開けることもなく逝ってしまいました。彼は歴史や芸術にも詳しく、音楽を愛し、正直で、数学で学士を取得していたほど賢明な人でした。」

IT企業を経営し自らもITコンサルタントだったリーさんはロシア人のスヴェトラナさん(50歳)と2001年に結婚し、家族で2012年からサリー州ギルフォードで生活していた。ロシアからイギリスに移住したスヴェトラナさんは、2006年にソーシャルメディアで友人らに「イギリスの人は笑顔で、自然を愛し、丁重さがある。女性を支援する法律もあるし、文化的で品がある国だ」と英国での生活に満足した様子を綴っていた。大切な夫を失った妻のショックは大きいだろうが、何より父親の死を目の前で見た息子は生涯消えることのない大きな傷を抱えてしまったといっても過言ではない。現在は特殊訓練された警察が遺族の対応にあたっているそうだ。

7日の午前にステーンズ治安裁判所に出廷したダレンは、法廷で「有罪が証明されるまで私は無実だ」などと叫んだという。また同裁判所に出廷したチェルシーも、無罪を申し立てた。今後2人は、刑事法院での裁判に出廷することになっている。

些細な口論がナイフ犯罪という結果を招いた悲劇に、英国民は動揺を隠せないようだ。ナイフ犯罪はこの国で増加の一途を辿っており、英国家統計局の調査では2017年7月1日から2018年6月30日までのロンドン地区でのナイフ犯罪の比率は過去10年で最も高くなっており、2016年7月1日から2017年6月30日の1年間と比べても15%増、約15,000件のナイフ犯罪が発生している。

画像は『BBC News 2019年1月5日付「Surrey train stabbing: Lee Pomeroy ‘was honourable man’」(FAMILY HANDOUT)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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