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writer : tinsight-yokote2

【ドバイ紀行その4】砂漠の国あるある そこが知りたいドバイのウソ・ホント(その1) テロは? 豚肉は?

~ 実は誤解もいっぱいのドバイに関する思い込み ~

今回のドバイへの取材旅行で、この国に対するたくさんの誤った思い込みがあったことに気が付いた記者。やはり現地に足を運んでみないとわからないことだらけですね。自分の目で耳で確かめたことをお伝えしたいと思います。

■“はるかに遠い”アラビア湾の国 → 誤解です

エミレーツ航空では成田・羽田・関西から毎日ドバイ行きの直行便が飛んでおり、深夜出発でドバイには朝到着となるため時間が有効に使えます。時差は日本よりマイナス5時間。往路は11時間ちょっとのフライトで、今回の復路は成田行きのエアバス380でしたから揺れ知らず。10時間もかかりませんでした。

■テロのターゲットになりそうで怖い → 大丈夫、誤解です

実際に出かけてみて、世界でこれほど治安のよい国も珍しいのではないかと感じました。事故や火事(漏電が主な原因)こそ起きても喧嘩、紛争、暴動、犯罪といったニュースはまず聞かないとのこと。街は隅々まで大変な数の防犯カメラが設置され、常に警察の監視下にあります。そのせいか、まれに犯罪が起きても犯罪検挙率は100%に近いそうです。

裕福そのもののUAE人は日々の暮らしに大満足で、この国で働いている外国籍の人々も自国より優遇された労働条件と高い報酬に満足。砂漠体験ツアーでお世話になったドライバーさんはパキスタンからの出稼ぎだといい、「誰もがドバイで働いているということを誇りに感じ、真面目に働いているよ。ヘタなことをして国外追放になるよりドバイにずっといたいしね」と話してくれました。頑張る人にはそれに見合った報酬をという労働環境、豊かな暮らし、治安の良さと安全、行き届いた医療、教育、発達した交通事情などを考えると、ドバイの人々の心には、テロリストをはじめ危険分子の最大の動機となっている社会に対する強い不平、不満、苛立ちなどが生じにくいのではないでしょうか。

ドバイ・マリーナ Photo by 横手

まだまだ発展するドバイ・マリーナ。たくさんのヨットやモーターボートが停泊していました。

■ドバイに旅行するのは富裕層や新婚さん → 誤解です

記者も実はハネムーナー、富裕層、女子旅向けだと思っていましたが、実際に訪れてわかったのは学生の旅行、卒業旅行、一人旅、ファミリー、元気なシニアグループ、シニア夫婦の浪漫旅行、ドバイは誰もが存分に楽しめる観光地だということです。超セレブな旅でなければ満足できないという方には惜しみなく大金を落として頂くためのホテルもありますが、5つ星のラグジュアリーなホテルが良心的なお値段で泊まれるほか、エコノミー&デラックスタイプのホテルもたくさんあります。ネットで検索してみて下さい。意外にも低予算で気軽に出かけられる先であることがおわかりいただけるはずです。

バージ・カリファを眺めるレストラン Photo by 横手

また、有名なホテルには腕の良いシェフやパティシエを世界中から引っ張ってきた評価の高いレストランが多数入っています。宿泊ホテルはあまり気張らず、お食事だけは店やロケーションにこわだって…というのもグッドアイデア。ハイレベルなグルメ旅行になることでしょう。

■とても広そう。観光スポットを回り切れないのでは? → 誤解です

ドバイは埼玉県ほどの面積で、なおかつ1つの観光エリアに人気スポットがコンパクトにまとまっています。空港から街が近い(ドバイ国際空港からダウンタウンまで車で約15分)、各観光エリアやスポット同士の距離が短い、これは「人気の観光地」となるための大事な要素です。個人旅行がお好きな方にはメトロもタクシーもあります。でも時間を無駄にせず効率よく回りたい、英語に自信がないということであれば、親切な日本人ガイドさんが現地発着ツアーほかをアレンジしてくれる「TRAVCO(トラフコ)」さんがおススメです。なんたってドアトゥドアはラクですから!

ドバイは車社会 Photo by 横手

ちなみに現在のドバイはロサンゼルス並みの車社会となっており、片側4~5車線の高速道路が張り巡らされています。激しいクラクションや口論、暴走族のような車はまるで見かけませんが、道路標識のマークがチンプンカンプンで「レンタカーは無理」と感じました。しかも少し前までは、前の車との車間距離は10cmまでならOKという笑ってしまうような法令もあったそうですよ。

■ホームレス、すり、ひったくり、不愉快な声掛けが怖い → 誤解です

世界各地、どこに出かけても空港界隈とダウンタウンの裏通りにはホームレスがゴロゴロという印象がありますが、ドバイではホームレスや不穏な動きをしている人をまったく見かけません。本当にクリーンなのです。「コニチワ」「ニッポンジン、アイシテル」「ヤスイヨ」。商売人からのこんな声掛けはありましたが、このたびの滞在中にそれを経験したのはゴールド・スークのみ。しかもたった一度だけでした。

■砂漠に作られた街ではトイレ事情が… → 誤解です

美しいビーチリゾートが好きで東南アジアへ出かける女性たちが急増という昨今ですが、よく聞かれるのが「トイレだけは残念…」という声です。その点ドバイはどこへ行っても清潔感100%。大理石と天然木をふんだんに使用した、写真に収めたくなるほど美しいトイレもあちこちにありました。

とても清潔好きとみえ、ドバイの街にはゴミひとつ落ちていません。ビーチに割りばしやビニール袋、カップ麺の容器が転がっている日本が恥ずかしくなります。人々に関してもそれは言えます。この国の人口の8割を占めるのは外国籍の人々ですが、

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