人が渡れる吊り橋とは、ケーブルあるいはハンガーロープの存在により、揺れることはあっても回転することはまず起こり得ない。しかしこのほど中国で、ある吊り橋の床板がまっすぐ縦になるというアクシデントに見舞われた。『網易新聞（news.163.com）』が江西省からその様子を伝えている。

「労働節」の祝日とあって、この時期はどこの観光スポットも大賑わいの中国。江西省では南昌市の北西に位置する狮子峰景区の「揺れる吊り橋」も人気の的であるという。ところが先月30日、幼い子を含む20人以上の観光客が歩いていたなか橋は大きく横に傾げ、90度縦になってしまった。その状態で人々は救助を待ったが、さらに翻るようであれば真っ逆さまに振り落とされていたに違いない。

現場では調査が進められているが、地元メディアが「観光客が集中するこの時期、人の重みに耐えかねてロープに不具合が生じた」と整備のずさんさを伝えた一方で、ネチズンの反応はこれとは少し異なるもよう。「きっと橋を揺さぶるバカな奴がいたのだろう」との意見が支持を得ているという。