エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】鬼束ちひろがダウンタウンと初共演。「NYでの恐怖体験」をマイペースに語る。

歌手の鬼束ちひろが念願の『ダウンタウンDX』に初出演を果たした。「これからは積極的に前に出たい」とやる気を見せる彼女は、トークのためのエピソードもばっちり。ニューヨーク滞在中に体験した恐怖体験を明かすが、松本人志との掛け合いがうまくいかずバラエティ番組での課題を残した。

2000年に楽曲『月光』をヒットさせた鬼束ちひろは一時期、女子プロレスラーを思わせる過激な衣装やメイク姿を見せて世間を驚かせた。だが、最近はまたナチュラルなイメージに戻ったようだ。10月16日放送の『ダウンタウンDX SP』(読売テレビ・日本テレビ系)に初登場した彼女は、「5000円札をデザインした」私服の衣装を着ていたが決して派手ではない。また、「本来、人と接するのが苦手」というだけにトークも淡々としており、真っ赤な口紅をひいて「ガハハハ」と笑うキャラは影もなかった。

しかし、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の“笑ってはいけない”シリーズのDVDを持っており、ゲスト出演していた関根勤に「歴史ギャグ“エジソン”が好き」とアピールするだけあって、お笑いは大好きなようだ。衣装の「5000円札」が話題になると、いきなり松本人志に「お金、好きでしょ?」と振って慌てさせる。戸惑う松本の姿に、浜田雅功は下を向いて笑いをこらえていた。

そんな鬼束ちひろが、番組の終盤で語ったのが米国のニューヨークでホテルに泊まった時の恐怖体験だ。部屋のベッドで朝に爆睡していると突然、ドリルでドアを壊す音が聞こえてきた。ホテル中に響くほどの音で、「殺される!」、「テロだ!」と思った彼女は1時間ほどベッドの上で震えるしかなかった。これまでの半生が「走馬灯のように頭の中を巡っていた」という。

やがて覚悟を決めてドアの方へ行ってみると、『ドアが壊れていたので、下でコーヒーを飲んでる』とプロデューサーが書いた紙があった。どうやら、ドアを修理するためにドリルを使っていたらしい。ドアを開けると「凄いアフロの“R&B”がいて『だいじょうぶだぁ』って日本語で言ってきた」そうだ。

そこまで話した時だ。『だいじょうぶだぁ』の言い方が志村けんのようだったので、松本人志が「志村さんですか?」とボケた。しかし鬼束にはその真意が伝わらず、「『だいじょうぶだぁ』って…」ともう一度、聞こえるように繰り返した。松本としては、ここは“志村けん”を絡めて欲しいところだ。一瞬、沈黙した後に「僕は、鬼束さんと合わないかもしれないですね」とこぼしていた。

かつてメディアにはあまり出ないようにしていたこともあり、「ダウンタウンさんの歌番組にも出られなかった」と放送終了した『HEY!HEY!HEY!』への出演が叶わなかったことを悔やむ鬼束ちひろ。今回のダウンタウンとの初共演では、存在感は出せたものの、松本人志との掛け合いはまだまだこれからのようだ。次の出演を待ちたい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)