米バラク・オバマ大統領(50)は、リアリティTV全般のファンではないらしいことは容易に想像がつくが、特にあの家族のリアリティTVだけは、娘達にあまり見せたくないと思っているようだ。ミシェル・オバマ大統領夫人(47)が、「夫は、カーダシアン家のリアリティTVを子供達に見せたくないと思っている。」という趣旨の発言をした。
大統領との間にマリアちゃん(13)、サーシャちゃん(10)の2人の娘を持つミシェル夫人が、17日に女性のオンラインジャーナリストばかりとホワイトハウスで短く面会し、ホワイトハウス内での子育てなど、オバマ家の家庭生活について語った。
その場で取材をしていた女性向けウェブサイト『iVillage』の記者ケリー・ウォレスさんによると、大統領も夫人も「子育てに関しては娘達を特別扱いせず、出来るだけホワイトハウスという“バブル”の外で普通に育てたいと思っている」とのことだ。ミシェル夫人は、そのために「ホワイトハウスのスタッフ達に、娘達を決してプリンセス扱いしないように、とルールを作り上げてある」と語る。「ベッドメイクや、部屋の掃除は自分達でさせている。サーシャは洗濯が大好きで、自分で洗濯をするようになったわ。」
世のママ達と同じように、娘達にはテレビの視聴時間を制限しているというミシェル夫人。特に平日は、学校の宿題などに関わっていない限り、TVを見ることやコンピューターをさわることを禁止しているそうだ。テレビは週末だけ、それも限られた番組だけ見ることが許されているという。
ではマリアちゃんとサーシャちゃんは、どんな番組が気になっているのかというと、何とカーダシアン家の人気リアリティTV『Keeping Up with the Kardashians』を見ていることがあるらしい。しかしミシェル夫人は「バラクは、娘達がカーダシアン家の番組を見ていることが、あまり気に食わないみたいね。」と明かす。
『E!』ネットワークで放映されている同番組は、平均すると全米で約300万人から400万人もの視聴者がいて、今月上旬に放映された「キムの結婚式特番」は全米でおよそ1050万人もの視聴者を動員し、同局のこれまでの視聴率ランキングトップの記録を更新した。しかし、まさかオバマ家の娘達が同番組をホワイトハウスから視聴していたとは、キム・カーダシアン本人や彼女の家族達も知らなかったに違いない。
それではミシェル夫人は、これについてどう思うのか? 「私達大人があの番組について話題にしているなら、娘達が番組を見てどうとらえたかが気になるのよ。」とミシェル夫人。「娘達があの番組を見て、何を学んだか? そしてもし彼女達が“あのシーンはクレージーだったよね”などと、あの番組から正しい教訓を得たなら、それなら“あっそう、ならOKよ。”と言うわ。」
アメリカのファーストレディは意外とフレキシブル。しかしオバマ大統領は、それでも「カーダシアンドラマはうちの子供達には適切ではない!」とまだ眉をひそめるかもしれない。
そんなオバマ大統領も、家族が揃ったディナーテーブルの席で携帯端末『ブラックベリー』を操作している時があるといい、すると娘達は「パパ、ディナー中はブラックベリーを別のところに置きなさい。」と彼に注意するのだとか。カーダシアン家のリアリティTVに浸るのと、ディナー中に携帯端末を操作すること。どっちが教育上悪いかと聞かれたら、オバマ大統領も返事に困るだろう。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)