ミュージシャンのスガシカオが、東北地方太平洋沖地震の被災者へ、「ブログのコメント欄を利用して、応援メッセージを送ろう」と読者に呼びかけた。共感した読者から続々とメッセージがコメント欄に書き込まれ、3月15日18時の時点で1500以上もの「思い」が集まっている。

スガシカオのオフィシャルブログ「コノユビトマレ」(http://ameblo.jp/shikao-blog/)の3月13日の記事は「被災者の皆さんへ。みんなからの応援メッセージ付。」というタイトルで、『被災地では避難所や自宅で、このブログを見てる方もいるみたいなので　みんなで励ましメッセージを送らない??』、
『届くかどうかも分からないけど　被災した現地の誰か一人にでも、そのメッセージが届くのなら、おれはやる意味はあると思うんだ。』というスガの提案に、続々と被災者へのメッセージがこの記事のコメント欄に書き込まれた。メッセージには、「募金した」、「節電をしている」という具体的な行動や、祈りや願い、励ましなどの思いを綴ったものなどが寄せられている。また、被災地や放射能汚染の危機がある地域からも書き込まれている。

スガは『みんなからの1000コメ全部に目を通し、何度も目頭があつくなった。』と記し、そのメッセージを『一つ一つのコメントが祈りと願いに満ちた、言葉の千羽鶴だと思った。』と綴った。

また、『ぼくは歌でも書きましたが、　苦しいとき、あきらめそうなとき　完走だけを目指さず　「あと一歩だけ…」　という思いで、なんとかがんばってほしいと歌いました。』
『あと一歩だけ、あと一歩だけ　踏ん張ってほしいです。』と、NHK制作番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』の主題歌としても知られる「Progress」の歌詞に込めた思いを、被災者へのエールとして何度も送り続けている。

そのスガ自身は無事であるものの、地震によって仕事場であるスタジオがめちゃくちゃになった。CDなどが散乱している写真がブログに掲載され、ギターの弦も切れてぼこぼこになってしまったという。また、「八戸の親戚はなんとか今朝連絡が取れたけど、仙台の仕事仲間・友達は依然連絡がなく心配。」とも記している。

皆の「思い」がひとつでも多く、被災者に届くことを願ってやまない。
（TechinsightJapan編集部　関原りあん）