飼い犬を思う気持ちが、彼女を周囲の状況に対して盲目にさせてしまったのだろうか。ハンブルク近郊のカルテンホーフェで、自分の犬を助けようと海岸沿いの泥土に足を踏み入れた女性の身動きがとれなくなり、救助隊を要請していたことが明らかとなった。

女性がカルテンホーフェで自分の犬を散歩させていた時、犬が海岸沿いの泥土に足をとられ、身動きがとれなくなってしまった。
女性は犬を助けようとしたが、助けるどころか自分自身が泥土に足をとられ、抜け出せなくなってしまったのだ。
そうこうするうちに、彼女は胸の辺りまで泥土に沈む状況に陥ってしまった。
そのような状況の中で、犬は自力で泥の中から抜け出すことができたというのだから皮肉なものである。

しかし、女性が携帯電話を持っていたのは不幸中の幸いだった。自力で抜け出すことができないと判断した女性は、泥に浸かりながらも消防署に連絡、救出を要請することができたのだ。
その後、救助隊員によって女性は無事、泥土の中から救助された。

ニュースになるほどの騒ぎになってしまったが、女性も飼い犬も無事であったのは何よりのことである。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）