やがて夏が近づくと『怖い話』のシーズンがやって来る。稲川淳二の怖い話もいいのだが、素人の体験談はまた格別の怖さがあるものだ。時期的には少し早いが、AKB48の大島優子が語った霊体験はかなり貴重な体験といえそうだ。
5月22日放送のテレビ「メレンゲの気持ち」にAKB48から4人が出演した。始めは前田敦子の夢の話から火がついたのである。前田はここ1ヶ月ほど毎日のように怖い夢を見るそうだ。その内容は決まっていて、お化け屋敷でお化けが彼女の手をつかんで離さない夢だという。不思議なことに彼女は目が覚めると、必ず右斜め前の部屋の隅を見つめているのだ。しかし、そこに霊が見えるわけではないのだった。前田自身もいまだかつて、霊は見たことが無いと言う。
前田が話したこうした体験談は耳にすることもあるだろう。ところがその後で大島優子が話した体験は怖さのレベルが違ったのだ。この時点で怖くて、夜トイレに行けないという方はここから先は読まない方がいいだろう。
大島優子は霊が少しだけ見える体質だという。以前、AKB48で富士山に登る企画があった時のことだ。
彼女らは前日に富士山の麓のホテルに泊まった。
そのホテルで予約していた部屋が角部屋で窓側は全てガラス張りの部屋だったのだ。
つまり、窓だけではなく、外に面する壁がガラスなので外が見渡せる造りである。
そこには大島を含むAKB48のメンバー6人が泊まった。
部屋に入り大島は、そのガラスを見てすぐに気付いたと言う。
「ベタベタベタベタベタッ」
と無数の霊がガラスに張り付いて外から中を覗いているのだ。
彼女は霊たちがヒソヒソ話をする声も聞こえたので全く寝付けなかった。
(そもそも、そのまま眠ろうとすることが凄いのだが)
翌朝になり、彼女は寝不足だが『頑張るしかない』と己を奮い立たせて富士登山に挑んだのだ。
すると、逆にハイテンションになり、なんと唄いながら頂上まで登る事ができたのである。
一緒に登山した秋元才加は
「他のメンバーを引き離して一人でどんどん登って行った」
と証言した。
その際に登山指導をしてくれたのが60年の登山歴がある超ベテランのインストラクターだった。
彼は驚きのあまり大島を
「君は富士の申し子だ!」
と絶賛したのだった。
大島はこうして、昨夜の恐怖体験とは打って変わって誰よりも富士登山を楽しんだのである。
そして山から下りた後で、彼女は母親に電話した。
実は母は、彼女以上に霊感が強い体質なのだ。
彼女が今回の富士登山が絶好調だった件を話すと母は
「あなたの背中をみんなが押してくれてたんだよ」
と教えてくれたのだった。
つまり、ホテルで見たのは良い霊で彼女を護ってくれたということなのだ。
怖い話なのだが、ハッピーエンドに終わった霊体験に共演者らも感心していた。
ところで、前田も大島も怖い体験を話している表情に全く雑念が感じられない。
つまり、『ここで怖い表現を入れよう』というような小細工がないのだ。
それだけに怖さもまた格別なのである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)