twitterバナー

好評連載陣

ヘッドラインニュース

【映画行こうよ!】『罪とか罰とか』に見る、舞台人による映画の“限界”。

2009年3月14日 10:00

「ナイロン100℃」のケラリーノ・サンドロヴィッチが脚本・監督し、今をときめく成海璃子、永山絢斗主演の『罪とか罰とか』を見てきた。ケラリーノ・サンドロヴィッチの今までの功績や、演劇に関する“予備知識ゼロ”でこの映画を見たとしての評価はどうしても辛いものならざるをえない。『罪とか罰とか』の中に舞台人による「商業映画」の“限界”を見る気がした。




記者は「ナイロン100℃」の舞台を見た事が無いし、ケラリーノ氏が誰だかよく分からない。であるからして、こちらの劇団の舞台独特のユーモアやセンスについて行けなかった。やたらと多い「人が死ぬシーン」の度にケラリーノファンらしき人の笑い声が聞こえたが、ブラック過ぎて正直笑えない。
永山絢斗の設定が残酷すぎる。愛情が高まると相手を殺したくなるという“性癖”を持つ警察官の春樹(永山)は数々の女性を殺害し、かつての恋人アヤメ(成海璃子)にも襲い掛かった過去がある。シュっとしたイケメンの永山は好演しているが、途中病気のネコを蹴り飛ばしたりする嫌なシーンがあり、イメージが悪くなった。また、グラビアアイドルの割には、顔まんまるで足のぶっ太い璃子ちゃん。婦警さん姿は“萌え”だが、他ももっと可愛く撮って欲しかった。グラビアの写真、いくらなんでもブス過ぎる。

前半のどこか舞台的なもったいぶったセリフ回しや演出が映画のテンポを悪くし、三谷幸喜の『ラヂオの時間』を思い出した。各エピソードが全部つながったはずの終盤もつじつまが合わず、舞台でよくある「不処理」をお客に押し付けた感じ。ラスト『罪とか罰とか』の答えとなる春樹のつぐないも釈然とせず、ケラリーノ・サンドロヴィッチのファンじゃないと面白くない。そんな映画になってしまった。

だからといって、「ナイロン100℃」の舞台をもともと良く知っている人が映画公開中の座席を全部埋めてくれる訳ではないのだから、商業映画としてはもっとお金を払って見てくれる人に寄り添ったものを作ってほしい。はっきり言って、成海璃子ファンの娘をつれて親子で見れる映画ではない。フレッシュな成海璃子と、“ドコモのCMなどで”売り出し中のイケメンによる連続殺人と、大倉孝二の全裸(しかも自慰行為)などを、一緒のスクリーンで見たくなかった。

舞台ならそれも良しかもしれないが、殺人の描写は意外に生ヌルくてリアリティが無い。映画はもっと驚かせても大丈夫。どうせやるなら徹底的に血を見せてR指定にした方が良かった(R指定なら成海璃子は降板!)。コンビニ強盗も中途半端過ぎて逸材の大倉孝二が生きてない。

絵はカラフルで若手女優(成海、奥菜恵、カメオ出演の麻生久美子)の使い方も間違ってない。ただし出番が多い犬山イヌコは、顔の認知度がイマイチのわりには新鮮味に欠け、地味だ。

こんな訳の分からない映画をつくるおっさんが、われらが「緒川たまき」をかっさらったのかと思うと、やりきれない限りである。また、映画の女強盗さながらなスキャンダラスな近年を送っていた奥菜恵が、なんと赤ちゃんを授かりサラリーマンと再婚するというニュースも飛び出した。

「不気味な犯罪が柱のコメディ映画」をとりまく環境が“オメデタ続き”というのもどうかと思うが、それもそれもで「劇」的ではある。

(編集部:空野ひこうき)

【関連記事】
成海璃子コメディ初挑戦。『罪とか罰とか』監督 ケラリーノ・サンドロヴィッチとは?
【どっちが勝ち組でショー】志田未来 VS 成海璃子 ビミョーな“お年頃”女優 対決。
【エンタがビタミン♪】『少年メリケンサック』音楽と衣装のこだわり。
衝撃的なポツドールの舞台『愛の渦』。

-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
TechinsightJapan(テックインサイトジャパン)はコチラから!

PR

PR

PR

PR