乗客も特に騒いでいる様子は見られなかった。
―ユーザーの意見が割れる
ロブさんの投稿には、セラピードッグの必要性を支持する声と、批判する意見が対立した。
「私は犬好きですが、これは他の乗客の迷惑になりかねないと思う。訓練されたサポート犬は賛成ですが、このようなケースは違うのでは?」と書き込みがある一方、「騒ぐ子どもよりも、この犬の隣に座りたい」という意見も見られる。
また、「ペットは多くの人に癒しを与えるが、その癒しが直ちにサポート動物の資格に結びつくわけではない」と、ペットとは異なることを指摘する意見がある一方で、「あの犬は穏やかで、人間より適した乗客かもしれない」という肯定的なコメントも寄せられた。
―客室乗務員の対応を巡る議論
グレート・デーンが客室乗務員の足を踏んだ際の反応についても意見が分かれた。
乗務員が「痛い」と声を上げたことに対し、「彼女の反応は過剰だ」と指摘する声がある一方で、「彼女は何も悪くない。犬が苦手な人もいるし、大型犬は特に怖いと感じる人も多い」と擁護する声も届いた。
しかし、ユーザーはグレート・デーンの穏やかな様子に好意的な印象を抱き、「客室乗務員の態度よりも、犬の落ち着きぶりがいいね」というコメントが多数を占めた。
―過去にはクジャクやハムスターも
グレート・デーンが搭乗した空港会社は明らかになっていないが、米国運輸省は2021年に「心理的サポートをする動物(Emotional Support Animal、以下ESA)」に関する規制を改定し、訓練を受けた以外の動物の機内持ち込みを大幅に制限した。しかし、ESAについては航空会社ごとに対応が異なり、セラピードッグといえども大型犬や闘犬種などには制限が課される場合もある。
なお、過去にはESAとしてクジャクを機内に持ち込もうとしたり、ハムスターを連れて搭乗を試みたケースがあった。いずれも航空会社に搭乗を拒否され、ESAの適用範囲に関する議論を引き起こした。
画像は『Rob – The ClearPath Coach Instagram「Returning from #bandondunes.」「She survived and he got his own seat..all」』より
(TechinsightJapan編集部 八田理子)