ブラジル在住のモデル兼インフルエンサーの女性(33)が今月2日、集中治療室に入院中に心停止を起こして死亡した。女性は10日前に豊尻術を受けており、安全性が確立されていないアクリル樹脂を臀部に注入されていたという。悲劇の事故をブラジルのニュースメディア『G1』などが伝えた。
亡くなったのは2児の母、アリーン・マリア・フェレイラ・ダ・シルバさん(Aline Maria Ferreira da Silva、33)で、ゴイアス州ゴイアニアのクリニックで先月23日、豊尻術を受けていた。
アリーンさんの夫によれば、施術は3回予定されており、その日が第1回目だったという。豊尻術といえば、臀部にヒアルロン酸を注入する方法や、自分の脂肪を注入する「ブラジリアンバットリフト(BBL)」が良く知られているが、その日使われたのはポリメタクリル酸メチル(以下、PMMA)で、左右に30ミリずつ注入され、約8万8千円(3000ブラジル・レアル)を支払っていた。
PMMAとはアクリル樹脂とも呼ばれるプラスチックの一種で、耐久性があり透明度が高いことから水族館の巨大水槽などに使用されている。また医療やコスメ関連でも幅広く使われ、義歯、インプラントと骨の隙間の充塡剤、メイクの伸びをよくする基材などとして活用されている。
しかしながらPMMAは安全性が確立されておらず、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)は使用箇所の炎症、壊死などの可能性を指摘し、臀部や顔などへの施術への使用を推奨していないという。
アリーンさんは豊尻術を受けた翌日、