イギリスでは最近、唇のフィラーに使われるヒアルロン酸を臀部に注入する「リキッド・ブラジリアンバットリフト」を受け、苦情を訴える人が急増している。30歳の女性もその一人で、ホテルの一室で施術を受けた後、酷い感染症に罹り、臀部には一生消えない傷が残ってしまったという。死をも覚悟したという女性のニュースをYouTubeチャンネル『ITV News』などが伝えた。
英ロンドンに住む1児の母モニークさん(Monique)は2022年9月、約56万9000円(3000ポンド)をかけて豊尻施術「リキッド・ブラジリアンバットリフト(以下、リキッドBBL)」を受けた。
モニークさんはこの施術の1年前、自分の脂肪を臀部に注入する「ブラジリアンバットリフト(BBL)」に挑戦しており、「BBLで豊かになった臀部をさらにボリューミーにしたい」との思いから、友人から推薦された評判がいいサロンに予約を入れていた。
ところが施術の前日、サロン側から「施術は近くのホテルの一室で行う」と連絡があり、当日は施術スタッフが約1時間をかけて注射器で左右のお尻に1リットルずつ、フィラーを注入したという。
しかし施術後、モニークさんは頭がクラクラし始め、夜中に目覚めると全身の不調に気付いた。そして41度の高熱を出して悪寒で身体が震え始めたそうで、当時のことをこう語った。
「その夜はずっと最悪の体調で、臀部は腫れ上がり、フィラーを注入した場所は真っ赤に変色していたの。そして時間の経過とともに赤みが増し、患部が熱を持って固くなってしまったの。」
激痛にも見舞われたモニークさんは翌朝、