チャールズ国王の肖像画が、動物愛護活動家グループによる攻撃に遭った。2人のメンバーは、ギャラリーで展示中の肖像画に英クレイアニメのキャラクターの顔を貼り付け、国王がパトロンを務める「RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)」に対する抗議活動を行った。国王が即位後に初めて描かれた肖像画は、今年5月にバッキンガム宮殿でお披露目されたばかりだ。絵画はアクリル樹脂で保護されているため、損傷はなかったとみられている。
現地時間11日の正午頃、英ロンドンのセント・ジェームズ地区にある「フィリップ・モールド・ギャラリー」で、動物愛護活動グループ「アニマル・ライジング」のメンバーがチャールズ国王の肖像画を攻撃した。
2人の活動家は、肖像画に描かれた国王の顔に英クレイアニメ『ウォレスとグルミット』に登場する“ウォレス”の顔を貼り付け、その下に「チーズはないよ、グルミット。RSPCAの農場の残酷さを見てみろよ!」と書いた吹き出しを貼った。
「RSPCA(Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals、英国王立動物虐待防止協会)」は動物福祉を推進する英非営利団体で、1840年にヴィクトリア女王が初のパトロンに就任した。エリザベス女王は70年にわたりパトロンを務め、現在はチャールズ国王がその役目を引き継いでいる。
「アニマル・ライジング」は国王に対し、「RSPCA」が動物福祉の基準を保護するために設けた「Assured Scheme(保障計画)」を廃止するまで、同団体への支援を停止するよう求めている。
RSPCAの「Assured Scheme」とは、同団体に加盟するすべての農場が、動物の誕生から屠殺に至るまで、厳格な基準を遵守しなければならないというものだ。
国王の肖像画を攻撃したダニエル・ジュニパーさんは、