山梨県忍野村で1924年(大正13年)に誕生し、御年99歳になっても現役で活躍する歯科医が今年5月、ギネス世界記録の「世界最高齢の歯科医(男性)」に認定された。日本が誇る医師の名は渡邉悦郎さんで、患者が喜んでくれる時にやりがいを感じるという。『Guinness World Records』などが伝えている。
山梨県忍野村在住の渡邉悦郎さんが5月15日、99歳133日でギネス世界記録の「世界最高齢の歯科医(男性)」に認定された。
渡邉悦郎さんは1924年(大正13年)10月31日に忍野村で誕生。1940年(昭和15年)に15歳で歯科医の見習いとして上京し、夜間学校に通った。そして卒業後の1944年(昭和19年)に徴兵され中国で衛生兵として従軍し、終戦から1年後に帰国すると歯科技工士として働き始めた。
渡邉さんが日本歯科医学専門学校(現・日本歯科大学)に入学したのは1947年(昭和22年)のことで、4年後に国家試験に合格し、他の歯科医たちと一緒に数年働いた。そして1953年(昭和28年)、故郷の忍野村で歯科医院を開業し、今も現役医師として活躍している。
開業時、忍野村には歯科医院が他になかったそうで、渡邉さんは「患者を見つけるのに苦労はしなかったですね。ただ多い時は一日で50~60人の患者さんを診ていましたよ。朝から夜9時まで働いていましたから」と働きづめだったことを明かした。
当時は近くに技工所がなく、患者の義歯も自分で作っていたそうで、