昨年11月、イギリスで暮らす3つ子の姉妹が「生き延びることができた最も体重の軽い3つ子」と「最も小さく誕生した3つ子」としてギネス世界記録に認定された。妊娠22週で誕生した女児の体重は生まれた順に467グラム、402グラム、415グラムで、両親は医師から「生き延びられる保証はない」と告げられていたという。様々な試練を乗り越えて2歳を迎えた姉妹の様子をイギリスの公共放送『BBC』などが伝えている。
英ブリストルで暮らすミカエラ・ホワイトさん(Michaela White、32)は2021年2月14日、3つ子の女児を出産した。
出産予定日より約4か月早い妊娠22週と5日で誕生したルビ・ローズちゃん(Rubi-Rose)、ペイトン・ジェーンちゃん(Payton-Jane)、ポルシャ・メイちゃん(Porscha-Mae)の体重はそれぞれ467グラム、402グラム、415グラムで、医師から「生き延びられるかどうかは分からない」と告げられたという。
ミカエラさんは出産時の状況についてこう振り返っている。
「お腹に3つ子の赤ちゃんがいると知ったのは妊娠19週のことで、それからわずか3週間で出産の日を迎えました。ブリストルのセント・マイケルズ病院で一晩過ごした後、サウスミード病院に搬送されて陣痛が始まり、10時21分にルビ・ローズを出産しました。その後、緊急帝王切開のため手術室に運ばれ、12時1分にペイトン・ジェーン、そして12時2分にポルシャ・メイが生まれました。」
「娘たちは生まれてすぐに別々の保育器の中で子宮と同じ役割をする袋に入れられて、医療介入を行う前にそれぞれ10秒間自分で呼吸できることを要求されましたが、3人ともなんとかクリアして治療を受けることができました。それでも医師からは誕生から72時間は危険な状態が続くと告げられていたのです。私はとても小さい娘たちが心配で、生まれてから数日間はずっとそばにいました。あの時は本当に怖くて…完全にトラウマになっています。」
一方でミカエラさんのパートナーであり、3つ子姉妹の父親であるジェイソン・ホプキンスさん(Jason Hopkins、36)はこう語った。
「3つ子を妊娠していると分かってから、こんなにも早く出産の日を迎えることはないでしょうね。私は生後間もないペイトン・ジェーンが蘇生措置を受ける姿を見たことで、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症しました。娘を生かさなければならないという思いが、今も頭の中にずっと残っているんです。NICU(新生児集中治療室)で無力な我が子を目の当たりにすることは親にとって最も辛く、精神的に参ってしまいました。」
その後、3つ子姉妹は奇跡的に生き延びることができたが、