このドレスに「Windsor Gown(ウィンザー・ガウン)」という名前が付けられていることだ。
“ウィンザー”は、古くから英王室にゆかりのある名称として知られている。
英バークシャー州にある町ウィンザーは王室特別区で、11世紀に建てられた英国君主の公邸ウィンザー城があることで有名だ。1917年には、“ウィンザー”が英王室の正式な家名(姓名)として採用され、英国と英連邦国の王朝は「ウィンザー朝」となった。
国王エドワード8世は当時、不倫関係にあった米国人ソーシャライトのウォリス・シンプソン夫人と結婚するために王位を退いた。2人の結婚は「王冠を賭けた恋」と言われ、退位後には“ウィンザー公”と“ウィンザー公爵夫人”の爵位を与えられた。ウォリス夫人は平民から社交界に進出した人物で、2度の離婚歴がある。エドワード8世が退位後、2人はフランスに逃亡して結婚した。
エリザベス女王の夫エディンバラ公フィリップ王配は、メーガン妃がウォリス夫人に不気味なほど似ていると感じ、妃を“Duchess of Windsor(ウィンザー公爵夫人)”を省略した“D.o.W”のニックネームで呼んでいた。
今回、メーガン妃が“ウィンザー”と呼ばれるドレスを選んだ理由については明らかではないが、ウォリス夫人や英王室に対する敬意を表したとも考えられる。
画像は『Lightway Academy Instagram「Today, we were honored to welcome the Duke and Duchess of Sussex, along with the GEANCO Foundation.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)