今月6日、米ジョージア州の民家で火災が発生し、11歳の少女と愛犬が命を落とした。少女は大好きな愛犬が2階に取り残されていることに気付き、炎に包まれた家に飛び込んでいった。しかし脱出経路を失い、外に出ることができなかったようだ。悲劇のニュースを、米ネットメディア『People.com』などが伝えている。
米ジョージア州スポルディング郡の消防隊は今月6日午後5時半、火災の通報を受けた。同消防隊で隊長を務めるマイク・バードさん(Mike Byrd)は、「火災現場は1マイル(約1.6キロ)ほど離れた場所で、火災の様子が見えていました。通報を受けた時はかなり燃え広がっており、2階に人が閉じ込められているという情報もありました」と振り返る。
閉じ込められていたのは、この家に住むケイトリン・シモンドちゃん(Katelynn Simond、11)だった。ケイトリンちゃんは母親ときょうだい、義父や義理の叔父と暮らしており、火災を察知して全員が避難していた。ところがケイトリンちゃんは、愛犬“リトル・マン(Little Man)”が2階に取り残されていることに気付き、助けに戻った。だが、火が思ったよりも早く燃え広がり、脱出経路を失ってしまったという。
ケイトリンちゃんの義理の叔母であるトレシア・ペリーさん(Tressia Perry)は、激しく燃えていた当時の様子を「ケイトリンの義父や義理の叔父が後を追おうとしましたが、家の中に入ることすらできませんでした」と明かしている。
消防隊は、直ちに現場となった同郡グリフィン市にある民家に急行したが、家はすでに火に包まれていた。非常に危険な状況の中、隊員らが燃え盛る家に突入して2階に向かうと、ケイトリンちゃんを発見したが、