何日もかけてアマンダさんとグルートの捜索が行われたが見つからず、6日後の29日に捜索が打ち切られた。
それから3か月以上が経過した3月24日午後、ノース・フォーク・トレイル付近を通りかかった人が女性の遺体を発見し、アラスカ州監察医務局によりアマンダさんの遺体であると特定された。
アマンダさんの姉妹であるジェニファー・リッチモンドさん(Jennifer Richmond)によると、アマンダさんはグルートを抱いた状態で見つかったそうで、「彼女は英雄として亡くなったんです」と命を懸けて愛犬を救出しようとしたアマンダさんを称えた。
アマンダさんの遺体が発見される前の3月上旬、アマンダさんの家族や友人、看護師として働いていたアマンダさんの同僚たちが集まり、葬儀のように故人の死を悼むのではなく、故人の人生を祝うことに重点が置かれるという“人生を祝福する会(celebration of life)”が開かれた。
アマンダさんの20代の息子リーフ・サーモンドさん(Leif Thurmond)は、「母がしたように、後悔のないようにこの世を去りましょう。母はとてもユニークで特別な人だったから、神様は母に会うのが待ちきれなくなってしまったのでしょうから、神様を責めることはできません」とコメントした。
10歳の息子ボーディ・ロジャース君(Bodhi Rogers)は、「母さんは世界中のどんなものよりも、父さんや息子、愛犬を選ぶと思います」と話し、10代の息子オーガスト・ロジャースさん(August Rogers)は、「この暗い状況を明るくするためこうして共に集まって、私たちが母と一緒にいられなくなった時間を嘆くのではなく、一緒に過ごせた時間に思いをはせる様子を見て、きっと母も涙を流していることでしょう」と気丈に語った。
アマンダさんの悲しいニュースが多くのメディアに報じられると、「同じ状況になったら、私も川に飛び込むと思う」「愛犬のために、きっと躊躇なく飛び込んだのだろうな」「彼女は間違いなくヒーローだよ」「気持ちは痛いほど分かる」「腕に愛犬を抱いて見つかったという事実が辛い」など、共感や悲しみの声が集まった。
ちなみに2021年10月には米イエローストーン国立公園で、愛犬を救うため93度の源泉に飛び込んだ女性が、全身の9割に火傷を負った。
画像は『KTIV 「Body of woman who jumped in icy waters to rescue dog found months later」(Credit: KTUU)』『People.com 「Body of Woman Who Jumped Into Icy River Found Holding Dog She Was Trying to Rescue, Family Says」(PHOTO: AMANDA RICHMOND ROGERS/INSTAGRAM)』『Kami Slayton Instagram「Laiha is doing better day by day!」』『The Daily Star 「Heroic dog owner battles gigantic anaconda to save beloved pooch – and wins」(Image: @carlinhosbrasillocutor/CEN)』『Tampa Bay Times 「Florida man kicks gator in snout, saves dog」(Courtesy of Buddy Ackerman)』『MySuncoast.com 「Man bitten while prying open gator’s jaws to rescue his dog; gator captured」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)