「子供は泣くのが仕事」と言われるが、オーストラリアのカフェは店内で癇癪を起こして泣き叫び続ける子供の家族に退店をお願いしたところ、別の女性客から苦情を受けてしまった。その女性客はカフェへのボイコットをSNSで呼びかけたが、カフェを擁護する声が圧倒的に多かったという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
豪クイーンズランド州にあるマグネチック島のカフェ「アデルズ・カフェ(Adele’s Café)」は、美味しいジェラートを提供することで人気だ。ところが最近、同州タウンズビル在住のローラ・エドワーズさん(Laura Edwards)にカフェへのボイコットを呼びかけられてしまった。
事の発端は、カフェを訪れたある家族にオーナーのエイドリアン・ダルオステさん(Adrian Dalloste)が退店を求めたことだ。家族は2、3歳ほどの2人の幼い子を連れており、子供たちは1つのジェラートを2人で分け合って食べることに不満げな様子だったという。
そのうち子供たちは癇癪を起こし始め、年上と見られる子がカフェのカウンターの上にあったディスプレイをなぎ倒し、金属製のスキットルを手に取るとタイル張りの床に投げつけた。幸いにもタイルが破損することはなかったが、子供たちは大きな声で泣き続け、カフェのスタッフは対応に困ってしまったようだ。
家族はジェラートを購入してから屋外のテーブルに座り、泣き声はそこから15分ほど続いたという。見かねたエイドリアンさんが他の食事を楽しんでいる客に迷惑がかかると判断し、子供たちの両親に対して丁寧に退店をお願いしたそうだ。
しかし、子供たちの父親は激怒し「警察を呼ぶ」と脅し始めた。エイドリアンさんは、当時のことをこのように明かしている。
「母親はショックを受けている様子でした。でも、父親が怒鳴るように『それは商売として良くない』と言い出したので、私は『いや違います。それは良くない躾が原因です』と返しました。過去8年半の間、お客様に退店してもらう必要があったのはこれが初めてです。私たちもそんなことはしたくなかったのですが、年上の子供が金切り声をあげてかなりうるさかったのです。」
当初は拒んでいた家族も結局、退店することにしたようだ。ところがその時、