米フロリダ州セミノール郡オビエド市の学校駐在警察官が、今年2月に癇癪を起こして暴れた小学4年生の男児(9)に手錠を使用したことで、先月末に両親が市などを相手に訴訟を起こした。そして今月初め、警察官のボディカメラの映像が公開されると「警察官の対応は正しかった」「どんなことがあっても子供に手錠をかけるべきではない」といった様々な声が寄せられた。米ニュースメディア『ClickOrlando』などが伝えた。
フロリダ州セミノール郡オビエドのステンストローム小学校の郵便室に2月2日、学校駐在警察官が「4年生の男児が暴れて手に負えない」との連絡を受けて駆けつけた。
男児はもともと問題行動があり、発達障がいなどを持った児童が必要な支援を受けられる個別指導計画に沿った教育が行われており、その日は攻撃的な態度が見られたことから教室から郵便室へと移動させられていた。学校側は当時、「暴力行為が起きた場合には、課題を終わらせるよう促す以外は会話をしない」という「行動介入計画(BIP)」に基づいて対応していたが、男児の行動は次第にエスカレートしたという。
当時の様子を捉えた動画では、男児が防護マットを持った教師に殴る蹴るといった行為を繰り返し、郵便物などを次々と投げつけるのが見て取れ、一時は窓を割ろうとするなど非常に危険な状態であったようだ。そこで駐在警察官2人が駆けつけ、スコット・モーズリー氏(Scott Moseley)が暴れる男児に後ろ手に手錠をかけていた。
男児は汚い言葉で警察官に食ってかかり、興奮が収まり手錠が外されるまで約13分を要したそうだが、