デンマークのマルグレーテ2世女王(83)が、黄金の馬車に乗ってコペンハーゲンの街に現れた。この馬車は年に一度、新年のセレモニーのために使用される特別なもので、今月に退位する女王が君主として乗るのは今回で最後となった。当日は雪が積もっているにもかかわらず、沿道には女王の姿を一目見ようと多くの人々が集まった。
デンマークのマルグレーテ女王は現地時間12月31日に放送された恒例のテレビ演説で、即位52周年にあたる1月14日に退位すると発表した。
マルグレーテ女王はヨーロッパで最も在位期間が長い現職君主であり、2022年に英エリザベス女王が崩御後、世界唯一の女性君主となった。女王の退位に伴い、長男フレデリック皇太子が国王に即位し、妻メアリー皇太子妃が王妃となる。
衝撃的な発表から一夜明けると、デンマーク王室では恒例の新年の祝宴がスタートした。
1月1日には、デンマークの首都コペンハーゲンにあるアマリエンボー宮殿で新年の晩餐会が開催され、マルグレーテ女王、フレデリック皇太子、メアリー皇太子妃ら王室メンバーが出席した。
3日には、コペンハーゲンにあるクリスチャンスボー城でレセプションパーティが開催され、女王と皇太子夫妻がデンマークの外交団に新年の挨拶をした。
そして4日には、同城でデンマーク国防省とデンマーク緊急事態管理庁の1等、2等、3等階級の将校、主要な国家機関や後援団体の代表者を含む1000人以上のゲストを招いた新年のレセプションが開催された。
君主として最後の新年行事となったこの日、