インドの動物保護区で昨年末、群れとはぐれて人間の助けによって母との再会を果たした子ゾウが数日後、母にピタリと寄り添い眠る姿が捉えられ、人々の心を温かくして拡散している。写真から溢れ出す“親子の愛”をインドのニュースメディア『NDTV.com』などが伝えた。
インド南部タミル・ナードゥ州の環境・森林・気候変動省の追加首席秘書官スプリヤ・サフ氏(Supriya Sahu)が日本時間1月2日、Xに投稿したゾウの母子の写真が注目されている。
写真は、母に体をピタリと寄せる生後4~5か月の子ゾウの姿を捉えたもので、母子は午後の昼寝をしていたという。
実はこの子ゾウ、同州ポラチの「アナマライ・タイガー保護区」で昨年12月30日、母を探して1頭だけで彷徨っており、森林局のスタッフの活躍で群れとの合流を果たしていた。
サフ氏によると当時、現場では捜索チームが結成され、ドローンを飛ばしたという。そうして子ゾウがいた場所から約3キロの地点で群れを発見。チームが子ゾウを連れ、群れの近くに移動した。
群れへの合流前には子ゾウの体を洗って泥を付け、人間のニオイを消したそうで、母子は喜びの再会を果たしたのであった。
なお当時の様子は12月30日、サフ氏がXで「心温まる年度末の出来事」として紹介し、