海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】大腸カメラ検査で患者の腸に無傷のハエを発見 「非常に珍しいケース」と医師(米)

マシュー氏を含めた医師らは、「どうしてハエがあの場所にいたのか、確かなことは分かりません」と頭を抱えた。

ハエが口から入ってきた場合には、消化酵素や胃酸の影響を受けるため、そのままの形状を保つのは難しい。しかし肛門から入ったとしても、気付かれずに大腸まで辿り着く可能性は低いと推測されている(画像は『Metro 2023年11月22日付「Mystery after doctors find live fly buzzing around inside man’s intestines」(Picture: University of Missouri School of Medicine)』のスクリーンショット)

検査後、自身の大腸の中にハエがいたことを聞いた患者は、予想通り驚いていたが、「うっかり食べてしまったんだろう」と話したという。患者は検査前に腸の中をキレイにするため、検査の24時間前から絶食し、専用の液体を飲んでいた。患者が検査前に摂った最後の食事は、検査の2日前に夕食として食べたピザとレタスだったというが、この食事の中にハエがいた覚えはないと話している。

なお「米国疾病予防管理センター(US Centers for Disease Control and Prevention、以下CDC)」では、過去にハエの卵や幼虫を摂取してしまったケースが確認されている。その多くは胃酸により死んでしまうが、まれに消化管内の酸性環境下でも生き残ることがあり、“消化器ハエ症(intestinal myiasis)”という疾患として知られている。こうして体内に寄生したハエは、宿主が食べたものや体内の死んだ組織をエサとして生き延びる。寄生されても無症状の患者もいるが、腹痛や嘔吐、下痢を起こすこともあるという。

1984年には、米ワシントン州に住む生後12か月の女児の便に、母親が虫が動いているのを発見して病院に駆け込んだ。CDCが母親に食事内容を詳しく聞くと、母親はキッチンのワイヤーバスケットで保管していた、熟れすぎたバナナを女児に食べさせていたことが分かった。そのキッチンでは、果物の上やその周辺をよくハエが飛んでいたという。CDCが母親に果物を何かでカバーし、食べる前に洗うことをアドバイスすると、女児の症状は治まったそうだ。

画像は『Metro 2023年11月22日付「Mystery after doctors find live fly buzzing around inside man’s intestines」(Picture: US Government)(Picture: University of Missouri School of Medicine)』『MedyaTava 2023年7月6日付「10 yaşındaki çocuğun gözünden ne çıktı7」』『New York Post 2022年12月8日付「My earache was actually a potentially fatal, revolting infestation」(Jam Press)』『封面新闻 2023年4月21日付「视频慎点!女子耳鸣、听力下降 竟然是耳朵里爬进了它」』『WesDaisy 2022年3月27日付TikTok「#Snorkeling #tripcancelled #wtf」』『The Daily Star 2022年1月12日付「Man’s ‘blocked ear’ turns out to have massive cockroach hiding inside」(Image: Zane Wedding/ New Zealand Herald)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

トルコに住む10歳男児の左瞼の裏から今年7月、11匹のハエの幼虫(ウジ)が摘出された。男児は「2日前、ハエが左目に飛び込んできた」と話していた(画像は『MedyaTava 2023年7月6日付「10 yaşındaki çocuğun gözünden ne çıktı7」』のスクリーンショット)

ポルトガルの病院に駆け込んだ64歳の男性の耳の中から、ハエの幼虫であるウジが摘出された。男性の症例は2022年11月の医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に紹介された(画像は『New York Post 2022年12月8日付「My earache was actually a potentially fatal, revolting infestation」(Jam Press)』のスクリーンショット)

中国に住む40歳の女性が今年4月、耳鳴りや難聴を訴えて病院を訪れたところ、耳の中にクモが糸を張っていることが判明した(画像は『封面新闻 2023年4月21日付「视频慎点!女子耳鸣、听力下降 竟然是耳朵里爬进了它」』のスクリーンショット)

2022年3月、プエルトリコのビーチリゾートで撮影した動画を投稿したTikTokユーザー。耳の中でうごめくカニを摘出する様子が捉えられた(画像は『WesDaisy 2022年3月27日付TikTok「#Snorkeling #tripcancelled #wtf」』のスクリーンショット)

ニュージーランド在住の男性は2022年1月、地元のプールを訪れた後に耳の閉塞感があった。その後、耳鼻咽喉科を受診すると、小さなゴキブリが耳の中にいたことが分かった(画像は『The Daily Star 2022年1月12日付「Man’s ‘blocked ear’ turns out to have massive cockroach hiding inside」(Image: Zane Wedding/ New Zealand Herald)』のスクリーンショット)

1 2