米ジョージア州のハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港で、刃物を振り回す女がいるとの通報を受け、警察が出動した。女は近くにいた女性と警察官を刺した後、その場で取り押さえられたが、現場となった保安検査場の前には検査を待つ旅行者が長い列をなしており、周囲は一時騒然となった。米ニュースメディア『New York Post』『WAGA-TV』などが伝えた。
アトランタ警察の発表によると、現地時間10月11日午後4時45分頃に通報を受けて警察官が駆けつけたところ、国内線が発着する南ターミナル近くの保安検査場の外にナイフで武装した女が立っていたという。
警察官らはナイフを捨てるように命令したが、女は拒否し、デルタ航空の女性職員の胸とアトランタ警察のデヴィッド・キャノン警部補(Lieutenant David Cannon)の脚を刺した。その後、別の警察官が女にタックルしてナイフを取り上げ、逮捕することができたそうだ。
容疑者のダマリス・ミルトン(Damaris Milton、44)は、アトランタ・ダウンタウンの郊外からタクシーに乗って空港の北ターミナルまで来たが、空港に向かう途中でタクシーの運転手セレモン・メルカムさん(Selemon Melkamu)を刺していたことも、逮捕直後に判明した。
報道によると、肩に近い胸の上部をダマリス容疑者に刺されて血まみれだったセレモンさんは、彼女の後を追って空港内に入り、「女がナイフで武装している」と叫んで他の旅行者に警告するとともに、警察に知らせたという。
その後、アトランタ警察の警察官2人がダマリス容疑者を空港内で発見し、