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writer : h-r

【海外発!Breaking News】町長がワニと挙式 伝統行事で平和と繁栄祈るも「愛がなければ結婚はできない」(メキシコ)

カイマンとの結婚式はどのように行われたか? と疑問に思うかもしれないが、基本的に式は人間同士のそれと同じように執り行われる。

最初、フアベ族の文化を象徴する緑色のスカート、チュニック、頭飾りを身に着けていたアドリアナは、その後“お色直し”をして白いドレスとベールを着用した。そして町役場で行われる結婚式を前に、アドリアナは町内を練り歩き、地元の人々は彼女を抱いて踊るのだ。

結婚式後も、新郎のソーサさんは“新婦”を担いで通りを練り歩き、お祭り騒ぎは続いた。伝統的な音楽が響き渡る中、アドリアナはソーサさんから頭にキスを受け、双方の結びつきが示された。しかし“新婦”といえども、鋭い歯をもつカイマンへの安全対策として、その口は紐で縛られていた。

式に参加した地域の漁師であるジョエル・バスケスさん(Joel Vásquez)は、網を打って祝福し、「漁の成功を願い、平和で豊かな暮らしができるよう祈ったのさ」と語った。

ソーサさんは、式の中で「愛し合っている私たちは互いに責任を負っており、これは大切なことです。愛がなければ結婚はできません。私はプリンセス・ガールとの結婚に同意します」と“新婦”への愛を誓った。また「私たちは、(チョンタル族とフアベ族の)2つの文化の融合を祝うことができて幸せです。多くの人が満足しています」とも述べている。

とはいえ、この結婚式は当然ながら法的拘束力を持たず、地域の平和と繁栄を願って行われる「儀式」である。そのため町長は毎年、新しいカイマンと結婚式を挙げなければならないそうだ。全ては伝統を守り、平和と豊漁を祈るための町長の責務なのだ。一方で無事大役を務めた“新婦”アドリアナは、結婚式が終わるとすぐに生まれ育った川に戻されたという。

画像は『Indiatimes.com 2023年7月4日付「Mexico Mayor Marries Alligator-Like Reptile, Who He Calls ‘Princess Girl’, For Good Luck」(Screengrab)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

カイマンの“アドリアナ”の頭にキスをするソーサさん。結婚式では“新婦”への愛を誓っていた(画像は『Indiatimes.com 2023年7月4日付「Mexico Mayor Marries Alligator-Like Reptile, Who He Calls ‘Princess Girl’, For Good Luck」(Screengrab)』のスクリーンショット)

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