身長157.5センチに対し、体重が最大で約433キロ(955ポンド)あったアメリカ在住の女性(47)が、20年間で297キロ(655.2ポンド)の減量に成功した。9歳から太り始めた女性は5年以上、ベッドから起き上がれない“惨めな生活”を続けていたそうで、このほど英ニュースメディア『The Sun』などが肥満の経緯、減量のきっかけ、そして現在について伝えて注目されている。
米フロリダ州タンパに住むカトリーナ・レイフォードさん(Catrina Raiford、47)はファストフード、炭酸飲料、ドーナツやチョコなどの甘いものが大好きで、9歳頃からみるみる太り始めた。そして14歳になると、体重が約203キロ(32ストーン)に達し、食欲をコントロールするために精神科のグループホームで8か月を過ごしたが、過食はおさまらなかった。
カトリーナさんは、当時の自分についてこう語っている。
「学校では常にからかわれ、いじめられたわ。でも強い子を演じ、人前では決して泣かなかった。その後は短大に進み、カスタマーサービスの職を得たけど、21歳で体重が285キロ超(45ストーン)になると、普通に歩くことができなくなって辞めさせられたの。私の脚は体重を支えることができなくなって、いつも痛みに苦しんでいたわ。」
「そうして家にこもるようになって数か月すると、ベッドから起き上がることができなくなった。母にはかかりつけ医の診察を受けるように言われたけど拒否し、オンラインで異性とチャットを始めたの。それも顔写真しか見せず、動けないことや着替えができないこと、シャワー、トイレも人の助けが必要なことは隠していたわ。」
そんなカトリーナさんをサポートしたのは従妹のケトラさん(Katurah、43)だったそうで、「彼女は私の守護天使だった」と述べ、太り過ぎて直面したという“惨めな現実”についてこのように明かした。
「あの頃の私はトイレに行くことができず、ベッドで身体を横にして用を足していたの。ベッドには特別なパッドを敷いて、糞便が染み込むのを待つのよ。そして従妹を呼んで、お尻を拭いてもらうの。シャワーもできないから、身体を拭いてもらっていたわ。私は人生のどん底にいた。毎日ただ過食して、朝から晩までインターネットをしているだけだったのよ。」
「母が仕事に行っている間は、勝手にピザや中華などの宅配を頼んでいたわ。デリバリーの人たちは私のことをよく分かっていて、鍵がかかっていないドアから入ってくると、食事をベッドまで運んでくれたものよ。それに甘いものをドカ食いしていたわね。そして母が帰宅すると夕飯を作ってくれて、2003年頃には体重が433キロに達してしまったの。」
ところが2003年12月、カトリーナさんは自宅で呼吸困難に陥り、