
わずかなキャンディーと母親にプレゼントするつもりでいたワイン1本のみだった。リリアンさんは当時の状況について「私はそこで死ぬと思ったわ。あきらめていたの」と話している。生きて発見される望みを失ったリリアンさんは、家族に「愛している」と手紙を書いたという。
ビクトリア州ウォドンガ警察署のマーティン・トーピー巡査部長(Martin Torpey)によると、リリアンさんが車から離れず、森林の藪に迷い込まなかったことが幸いしたという。そして車にあった唯一の飲料水である「ワイン」が、普段お酒を飲まないリリアンさんの命を救うことになったのだ。
同巡査部長はリリアンさんを救助した当時の状況について「リリアンさんは私たちに会えてとても安心し、感謝していました。私たちも彼女に会えて同じように嬉しかったです」と語った。
救助された際に、リリアンさんの頭に最初に浮かんだものは「水とタバコ」だったという。リリアンさんは「警察官のうち1人の女性がタバコを持っていたことに感謝します」と話している。その後、リリアンさんは脱水症状の治療のため病院に搬送され、のちにメルボルンの自宅に戻った。
今回のニュースには、Twitterユーザーから「感動的な映像」、「よくやった。しかし森に行く時、1人旅は避けたほうがいいね」といった声が寄せられている。一方で「『水は汚染されているので、ワインを飲もう』という広告が前にあったが、本当にワインが彼女の命を救ったことになるよ…」といったコメントも見受けられた。
See the moment Air Wing located a woman, who was missing for five days in dense bushland.
Yesterday afternoon, Air Wing were conducting a sweep of the hilly terrain when they spotted Lillian’s car at the end of a dirt road in the Mitta Mitta bushland.
🔗 https://t.co/dgjOkkgdY0 pic.twitter.com/DwbaJHLUMn
— Victoria Police (@VictoriaPolice) May 6, 2023
画像は『Victoria Police 2023年5月6日付Twitter「See the moment Air Wing located a woman, who was missing for five days in dense bushland.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)