イスラム暦において、最も神聖な月であるラマダン(断食月)。長期間の断食を行うことで知られているラマダンの礼拝中に、猫が乱入し話題を呼んでいる。導師は猫に飛び乗られながらも礼拝を中断せず、聖典を暗唱する姿を捉えた動画が、多くの人を笑顔にしているとインドの日刊英字紙『The Times of India』などが伝えた。
猫が乱入したのは今月3日、アルジェリア北部ボルジ・ブ・アレリジにあるモスクで、当時はラマダン中の礼拝が行われていた。ラマダンとはアラビア語でイスラム暦の第9月を指す言葉で、イスラム教では最も神聖な月である。ラマダンの期間中は断食を行うほかに、慈善活動、聖地メッカへの巡礼などが行われ、毎晩モスクで“タラウェ(Taraweeh)”と呼ばれる礼拝も行われる。
このタラウェにおいて、信者たちの前でイスラム教の聖典であるコーランを暗唱していたのは、ワリド・メフサス導師(Walid Mehsas)だった。その様子はライブ配信されており、ワリド導師はスタンドマイクの前に立って目を閉じ、両手を胸の前で重ねていた。
粛々と礼拝が進められていたのだが、突然1匹の猫がワリド導師のお腹に飛びついた。ワリド導師は猫の行動を予想していたのか、特別驚いた様子は見せず、猫が落ちないよう支えるために手を添えた。人懐っこい猫はそのままワリド導師の体をよじ登り、