12年も教会に住み着き、愛されてきた猫が息を引き取った。この猫の死には多くの人が悲しんだことから、司祭は猫のために追悼式を行ったという。『CNN』『New York Post』などが伝えている。
英ロンドンテムズ川の南岸に位置するサザーク大聖堂で10月28日、人々に愛されてきた猫“ドーキンス・マグニフィキャット(Doorkins Magnificat)”の追悼式が感謝祭の礼拝とともに行われた。
元野良猫のドーキンスは2008年にサザーク教会に住み着き、教会の看板猫となった。礼拝中に座席に寝そべったり、祭壇の上を歩いたりと自由に過ごす姿に多くの人が虜になった。その人気の高さからドーキンスは絵本の主人公に抜擢され、ツイッターアカウントが開設されると多くのフォロワーを抱え、絶大な人気を誇った。
また2012年にエリザベス女王がサザーク大聖堂を訪れた際には、ちらっと女王を一瞥するとすぐに昼寝に戻ってしまった。この可愛らしい姿をエリザベス女王も楽しんだという。
ドーキンスを可愛がる人の中には、自宅で猫を飼えないことからドーキンスをまるでペットのように溺愛する人もいたそうだ。
そんなドーキンスが9月30日、静かに息を引き取った。サザーク大聖堂の首席司祭であるアンドリュー・ナンさん(Andrew Nunn)は「ドーキンスの死には多くの悲しみの声が寄せられました。私達は多くの時間を教会に捧げてくれたドーキンスの死に対して、何かしなければと思ったのです」と、