皮膚には約15センチの歯形がくっきりと残ってしまった。そこで2人は海から上がると、皮膚に刺さった鋭い歯を取り除き、傷口を洗い流した。
イブラヒムさんは当時のことを「体重90~100キロ、体長3メートル超のコモリザメが10頭ほどいてね。僕らは群れと一緒に45分ほど泳いでいたんだ。カーメンが襲われたのはその後だよ」と明かし、次のように続けた。
「噛まれた部位は軽傷でね。大したことがないと判断し、その後も同じ場所でシュノーケリングを続けたよ!」
実はカーメンさんは看護師で、病院には行かずに自然に傷が治るのを待つことにしたという。カーメンさんがサメに襲われたのはこれが初めてで、2人はその後も数日間、シュノーケリングを楽しんだそうだ。
なおウェブサイト『ナショナルジオグラフィック』によると、コモリザメは平均体長2~3メートル、体重90~150キロで、大きいものでは体長が4メートル以上に成長するという。大人しく人を攻撃することはないと言われるが、数千本の鋭い歯と強靭な顎を持ち、ダイバーが近づきすぎたり、生息地に侵入して脅威を感じると攻撃することがあるようだ。
ちなみにメキシコ湾では今年2月、マグロを追っていた漁師の船が数百匹のサメの群れに囲まれる様子が撮影され、話題となっていた。
画像は『New York Post 2023年4月14日付「Watch the terrifying moment a 220-pound shark lodges teeth into snorkeler」(mediadrumimages/Ibrahim Shafeeg)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)