地元チリの大手食肉加工品メーカーの「アグロスーパー(Agrosuper)」が、商品名に「スーパー」と入っている自社ブランドの“Superpollo”や“Supercerdo”などのブランドを侵害していると訴えてきた。
大手2社に訴えられたゴンサロさんは為す術も無く「スーパーパン」の商標登録ができないまま、3年近くもの月日が経ってしまった。ところが半ば諦めていたであろうゴンサロさんに吉報が届いた。なんと今月に入って、INAPIが2社の訴えを全て却下し、「“スーパーパン”は如何なる知的財産も侵害しておらず今後もゴンサロさんは商標として自由に使用できる」と判断を下した。
大手2社との戦いで町の小さなパン屋に軍配があがったことで多くの人が注目し、一部の地元メディアは「スーパーマン対スーパーパン」と見出しに入れ、ゴンサロさんの勝利を伝えている。ゴンサロさんは今回の結果に非常に満足しており、「10歳の頃から私自身がスーパーパンというニックネームだったので本当に幸せです」と語った。
ゴンサロさんは10歳の頃から母親の手伝いでパンを売り始めたようだが、当時は裕福とは言えない生活の中で、洋服もあまり持っておらず、いつも「ピーターパン」と「スーパーマン」のTシャツを着まわしていたという。そんな彼を、いつしか地元の人は「スーパーパン」と呼ぶようになった。
長い間地元に愛されてきたパン屋「スーパーパン」のInstagramには「おめでとう」「DCコミックスを倒したなんて、あなたは超スーパーパンだ」「あなたはみんなのお手本だ」といった称賛の声が相次いで寄せられている。
画像は『Oddity Central 2022年9月21日付「DC Comics Sues Chilean Bakery “Superpan” Over Copyright Infringement」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)