今月14日、アメリカ在住の女性がケンタッキー・フライド・チキンでランチをテイクアウトし職場に戻って中を開けると、身に覚えのない現金500ドル(約7万1000円)以上が同封されていた。女性は夫のがん治療のため高額な医療費を支払っていたが、「正しいことをしなければ」という気持ちで現金をそのまま警察に届け出たという。のちに女性の夫の医療費を募るためにクラウドファンディングサイトが立ち上げられると、返金額の10倍以上もの寄付が集まった。『TODAY』などが伝えている。
米ジョージア州ジャクソン在住のジョアンナ・オリバーさん(Joann Oliver)は今月14日、ランチを買いにケンタッキー・フライド・チキン(以下、KFC)を訪れた。ポットパイを食べたかったというジョアンナさんだったが、その店舗では売り切れだったためチキンサンドイッチをドライブスルーで注文して受け取ると、そのまま車で職場に戻った。
お腹を空かせていたジョアンナさんがアルミホイルの袋を開けてサンドイッチを取り出すと、なんとその下に紙幣の束が入っていたのだ。ジョアンナさんは「お札を数え始めて500ドル(約7万1000円)に達した時、数えるのを止めて袋に戻しました」と当時を振り返っている。
実はジョアンナさんの夫ヒルバーンさん(Hilbern)は2度も脳卒中で倒れ、現在は末期がんの闘病中であり、夫を支えながら生活しているジョアンナさんは高額な医療費を払っていた。こうした状況からジョアンナさんは「正直に言うと買い物に行こうかと一瞬考えましたし、車のガソリンがほとんど空だったのでガソリンを入れに行こうかとも思いましたね」とジョークを交えながらもその現金で何ができるかを考えたことを明かした。
ランチ中には同僚から「買い物すれば?」と誘惑の声もあったが、「これは私のお金じゃないし、そのまま自分のものにはできないから」と話したジョアンナさんは、