今年2月、1975年に米フロリダ州で絶滅危機種に指定されている「リム・ロック・クラウン・スネーク(Rim rock crown snake、またはTantilla oolitica)」の死骸が発見され、今月4日にその死因の研究結果が公開された。非常に希少なヘビはムカデを飲み込んでいる最中に死んでおり、研究者は意外な死因に驚愕しているという。『Live Science』などが伝えている。
北米で最も稀なヘビと言われ、最後に野生で確認されたのが4年前という「リム・ロック・クラウン・スネーク」の死骸が2月28日、フロリダキーズ諸島最大の島キーラーゴの「ジョン・ペネカンプ・コーラル・リーフ州立公園(John Pennekamp Coral Reef State Park)」をハイキング中だった人によって発見された。
フロリダ魚類野生生物保護委員会(FWC)によると、リム・ロック・クラウン・スネークは米フロリダ南東部とフロリダキーズ諸島の一部のみに生息し、無毒で体長は最大で約25センチと小さいという。
今回発見されたのも体長約21センチで、死骸はゲインズビルのフロリダ自然史博物館に持ち込まれ、CTスキャンをもとに作られたデジタルイメージなどによる死因の分析が行われた。
その結果、ヘビはムカデを飲み込んだことで窒息死した可能性が高いことが判明、今月4日のオンラインジャーナル『エコロジー(Ecology)』で公開された。
それによるとヘビが頭から飲み込んだのは体長約7.3センチの有毒のムカデで、尾部2.3センチほどを残して口を開けたまま息絶えており、