南アフリカのクルーガー国立公園で、若鳥が死んだヘビを丸飲みしようとしたところもがき始めた。ヘビが大きすぎたためで若鳥は飲み込むことも吐き出すこともできず、ついには窒息したかのように横たわってしまった。『Latest Sightings』が伝えている。
南アフリカのクルーガー国立公園のほぼ中央に位置するキャンプサイト「Satara Rest Camp」の北を訪れたベヴ・フィールドさん(Bev Field、50)が、ミナミジサイチョウの珍しい姿を捉えて話題となっている。
グループでツアーに参加したベヴさんは、若いミナミジサイチョウ1羽と成鳥4羽の家族に出くわしたそうで、しばらくすると若鳥が苦しそうにしていることに気が付いたという。
ベヴさんは当時のことをこのように語った。
「若鳥はヘビの半分ほどを飲み込んだものの、残り半分を飲み込むことも吐き出すこともできずにいました。私たちが見ていたのは45分ほどですが、若鳥に対してヘビが大きすぎるのは明らかでした。」
「特に私たちが興味をそそられたのは、成鳥たちがひたすら採餌を続けていたことです。成鳥たちは苦しむ若鳥を心配する素振りさえ見せず、若鳥が口にした大きなヘビにも全く興味を示しませんでした。私たちは『母鳥が若鳥を助けてあげるのでは』とか『成鳥が若鳥のヘビを引っ張ってあげれば簡単に解決することなのに』などと思いましたが、そんなことも一切ありませんでした。」
成鳥たちはその後、若鳥が助けを呼んでいるのにもかかわらず、数百メートルを歩き続けたそうで、ベヴさんは「若鳥が苦しむのを見ているのはつらく、あのままでは死んでしまうのではないかと気が気ではなかった」と振り返り、