ソニアさんはMRI検査で脳の腫瘍が見つかった。すぐに生検術が予定されたが3度も延期され、実際に腫瘍の一部を摘出できたのは10月22日で、「膠芽腫(IDH遺伝子の変異がない腫瘍/IDH-wildtype)という予後の悪い進行性の癌である」という結果が判明したのは12月2日のことだった。
このタイプの膠芽腫は治療すれば余命12~24か月、治療なしではおよそ5か月と言われ、ソニアさんも当初は「余命18か月」と告知を受けた。
ソニアさんは当時ことを「私はステージ4の治る見込みのない腫瘍があると告知を受けたわ。コロナ禍なのでたった一人で聞いて、受けいれなければならなかったの」と振り返っている。しかしその後、病状はさらに悪化し、今年の春には「余命4週間」と宣告されてしまったのだ。
ソニアさんはジムで働いていたが、発作の後に仕事は辞めて現在は治療に専念している。これまでに放射線療法と7週間の集中的な化学療法を終えたそうだ。現在は再び化学療法に加え、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を募り高気圧酸素治療やドイツでの免疫療法などの代替療法も受けている。
ソニアさんには、サミュエルさん(Samuel、22)、ベニートさん(Benito、20)、ケイティちゃん(Katie、10)、ウィリアム君(William、8)の4人の子供がいる。幼い2人のことが気になって仕方がない彼女は「子供たちの成長を見守ることができないので、一人一人に形見になるものを作り始めたの。幼い2人には18歳の誕生日と結婚式の日に見てもらえるよう、カードを作っているよ」と明かす。
子供たちのうち成人している2人は母親の病気を受け入れたが、幼い2人には怖くつらい思いをさせないように「ママは頭に病気がある」とだけ伝えているそうだ。しかしいずれは病気のことを話して、最期を過ごすことになるホスピスに子供たちを連れて行き、少しでも長く一緒にいたいとソニアさんは願っている。
画像は『Metro 2022年8月13日付「Single mum given just four weeks to live after brain cancer symptoms were mistaken for menopause」(Picture: Jam Press)』『The Mirror 2022年8月13日「Mum-of-four who thought she was going through menopause given four weeks to live」(Image: Jam Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 桃野まみ子)