病気の子供たちのためにクリスマスにおもちゃを贈る活動をしていた8歳の男児が先月末、脳腫瘍と診断された。皮肉な運命と言えばそれまでだが、男児が入院している噂はあっという間に広がり「今度は私たちが恩返しをする番」と多くの支援が寄せられている。『RealFix』『Cornwall Live』などが伝えた。
英コーンウォールのガルバルに住むエリオット・ファース君(Elliott Furse、8)は2018年11月、両親に「クリスマスプレゼントは何がいい?」と聞かれ、こう答えた。
「僕は新しいおもちゃはいらないから、病気で苦しんでいる子におもちゃをプレゼントしたい。」
こうして誕生したのが「エリオッツ・クリスマス・アピール(Elliott’s Christmas Appeal)」というプロジェクトで、エリオット君は両親のサポートを受けながらFacebookなどを通しておもちゃの寄付を募った。地域の協力もありプロジェクトは大成功をおさめ、エリオット君は2年にわたって集まったおもちゃを「ロイヤル・コーンウォール病院(Royal Cornwall Hospital)」に入院していた子供たちに贈った。
そんなエリオット君の体調に変化が表れたのはつい最近のことで、父親のクリスチャンさん(36)は「7月の第4週のことでした。3日ほどエリオットの動きがぎこちなく元気もないので病院に連れて行ったのです。その時は医師に『心配はない』と言われたのですが、エリオットの体調はよくならず、25日夜に突然倒れると起き上がることもできなくなってしまったのです」と明かしており、容態が急速に悪化したそうだ。
救急車で地元の病院に運ばれたエリオット君はCTスキャンで脳に腫瘍が見つかり、その後ブリストル小児病院に転院した。エリオット君は水頭症を起こしており、