米ニューヨークでは近頃、野生のリスが手足を伸ばしたまま地面にうつ伏せの状態で寝転がる光景をよく目にするという。見慣れないリスの姿に「ケガや健康に問題があるのでは?」と不安になってしまうが、実は暑さが原因の行動であると米政府機関がTwitterで公表した。『The Dodo』などが伝えている。
リスの不思議な行動についてTwitterで言及したのは、米ニューヨーク市パーク・アンド・レクリエーション局(New York City Department of Parks and Recreation)だ。今月9日に投稿された写真には木陰で寝転がる1匹のリスが映っており、柔らかそうな土が被った地面に腹ばいになったリスが手足を投げ出してリラックスしていた。
投稿には「こんな風にリスが横になっている姿を見かけても、リスたちは大丈夫ですので心配いりません。暑い日にリスは体温を下げるために涼しい場所でスプルーティング(手足を伸ばすこと)をするのです。ヒートダンピング(heat dumping)とも呼ばれますね」と綴られている。
リスのお腹の体毛は他の部分に比べて少ないため、冷たい表面や木陰などの涼しい場所にお腹をぴたりとつける行動を取るという。動物看護師のキャサリン・ジョンソンさん(Kathryn Johnson)は「これは『ヒートダンピング』と呼ばれ、スプルーティングは体内の熱を他の物体に移すことにより最も効率的に体温を下げることのできる方法です。暑い日にリスは地面や木の枝、日陰など表面が冷たい場所で、このような行動を取ります」と説明した。
この投稿は大きな反響を呼び、