「彼は湖の中に入る危険性を完全に理解していましたし、自分のやっていることにかなり満足しているようでしたね」と当時を振り返った。
また2014年からショーンさんを自身の家に住まわせていた親友のライアン・マッキンリーさん(Ryan McKinley、47)によると、ショーンさんはフロリダ州内に家族はおらず、約8年ラーゴ市内にひとりで住んでいたという。「湖に落ちたフリスビーを拾い販売することで1枚あたり5ドル(約670円)、一日で最高150ドル(約2万円)を稼ぐことができていました」とライアンさんは話しており、ショーンさんは日々の生活費の足しとしてリスクを冒しながらフリスビーを集めていたようだ。
「彼はそれで生計が立てられるようにしていました。施しを受けるのではなく、どんなことがあっても自ら働いてお金を得ようとしていたのですから尊敬しますよ」と話すライアンさんは、ショーンさんが健康保険に入っていなかったことも明かした。ショーンさんは脳下垂体に腫瘍ができ深刻な健康問題を抱えてしまい、大発作を伴うてんかんと診断されてしまった。それがきっかけとなってライアンさんの家族と問題を起こすようになり、今年1月に家から出てくようショーンさんに告げたという。「今でも彼を家から追い出した自分を責めていますよ」とライアンさんは苦しい胸のうちを打ち明けた。またショーンさんは再び健康体を取り戻すことを諦めており、それがワニを怖がらない理由の1つになっていた。
ショーンさんの遺体発見後、フロリダ州の魚類・野生生物保護委員会「Florida Fish and Wildlife Conservation Commission」の認可を受けた捕獲員が2頭の大きなワニを同湖から引き上げたが、解剖の結果ショーンさんの死とは無関係であった。捜査は現在も続けられているが、新たに捕獲されたワニはいないと報告されている。
画像は『New York Post 2022年6月10日付「Florida man hunting for flying discs in gator-filled lake found dismembered」(AP)(Facebook/Derek Erskin)(WFLA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)