怪我をした子ザルが保護され、リハビリを終えて家族に迎えられる様子を捉えた動画が『NDTV.com』などで取り上げられて話題となっている。撮影されたのは南アフリカのクワズール・ナタール州で、ベルベットモンキーの子どもと家族の温かいハグに、多くの人が癒されているようだ。
話題の動画は、クワズール・ナタール州ウムコマースでベルベットモンキーの保護やリハビリ活動を行う非営利団体「アンシジィ・ウムコマース・ベルベット・レスキューセンター(Umsizi Umkomaas Vervet Rescue Centre)」が2016年10月に捉えたもので、今月になってTwitterに投稿されて拡散した。
同団体を運営するトレイシー・ロウルズさん(Tracy Rowles)によると、子ザルは同州アマンジムトティのキングスウェイ高校の生徒から「脚に酷い怪我をしているサルがいる」と連絡を受けて保護した若いオスだそうで、“ピアース(Pearce)”と名付けられた。
当時、ピアースの捕獲には数時間を要したそうで、トレイシーさんは「ピアースの家族らは、ボランティアチームが若いピアースを傷つけるのではないかと酷く怒っていました」と当時を振り返る。
そうして保護されたピアースは、獣医の手当てを受けてレスキューセンターで怪我の回復を待ち、3週間後に自然にかえすことになった。
「ベルベットモンキーは何キロも移動するため、我々はその日数時間をかけてピアースの家族を探し、ある学校のサッカー場の建物の上にいる群れを発見したのです」と語るトレイシーさん。ピアースが家族と再会する様子は、