森林火災で火傷をした孤児の子グマは約1年前、大胆にも保護施設を逃げ出し森の中へと姿を消した。そのクマが今年5月、おもちゃのクマと楽しそうに遊ぶ様子が捉えられ「心が溶けそう」「元気でよかった!」と話題になっている。『The Dodo』などが伝えた。
米カリフォルニア州のレイクタホ南部で昨年7月、大規模な森林火災「タマラック・ファイア」が発生し、生後6か月だった孤児のヒグマが保護された。
子グマは体重11.3キロ(25ポンド)ほどで足の裏に酷い火傷を負っており、動物保護団体「レイクタホ・ワイルドライフ・ケア(Lake Tahoe Wildlife Care)」のスタッフが“タマラック(Tamarack)”と名付けケアを続けた。
ところがタマラックはその後、まだ傷も癒えないままの状態で施設を脱走、森の中に姿を消した。
怪我をした子グマが保護施設を逃げ出すのは非常に珍しいことで、同団体は昨年8月4日、Facebookにタマラックの写真を添えて「子グマはまだ足に包帯を巻いているかもしれず、一刻も早く居場所の確認が必要です」と情報提供を呼びかけた。こうして地元住民の間で一躍有名になったタマラックだが、その後は話題になることも施設に戻ってくることもなかった。
そして今年5月末、野生動物愛好家であるトゥジー・シルシュさん(Toogee Sielsch)がInstagramに小川で遊ぶタマラックの様子を捉えた動画を投稿したところ、