米サウスカロライナ州の州立公園のパークレンジャー夫妻の庭先に昨年5月、珍しい4つ子を連れた母グマが現れた。そして1年が経ち、5頭は再び同じ場所に姿を現し夫妻を驚かせた。4つ子の成長ぶりや、人間を恐れなくなったクマと夫妻との興味深い関わりをテックインサイトが取材した。
米サウスカロライナ州住むカルヴィン・エドワード・ポスト・サードさん(Calvin Edward Post III)は、同州ピケンズ郡のテーブルロック州立公園にパークレンジャーとして約16年間勤めるベテランだ。カルヴィンさんは州立公園の管理はもちろん、野生生物の保護管理などに従事し、公園内のパークレンジャー専用の家に住んでいる。
そんなカルヴィンさんは2018年に結婚、バードウォッチングが好きなカレン・ポストさん(Karin Post)と2人で暮らすようになり、愛妻に頼まれて庭先に野鳥用の餌台を作った。それはクマに破壊されないよう4×4の木材の上に板をT字に打ち付けたもので、カレンさんは家の窓や網戸付きの玄関ポーチから外を眺めるのが楽しみになった。
昨年のこと、カレンさんがいつものようにポーチに座っていると、家の前の道を挟んだ反対側に子連れのクマがいることに気付いた。
カレンさんは「最初は母グマと2頭の子グマしか見えなかったのですが、3頭目が姿を現してびっくりしました。小さくてはっきり姿を見たわけではないのですが、その翌日にさらに驚くような光景を目にしたのです」と語ると、