イギリス在住のカップルが今月16日、予定を前倒しして結婚式を挙げた。当初は5月15日に挙式が執り行われる予定だったが、胆管に進行性のがん腫瘍を抱えている女性の病状が悪化し余命わずかと診断されたため、たった9日間で準備することになったという。急だったにもかかわらず当日は110人のゲストに祝福された2人は「これ以上ないほど素晴らしい一日だった」と語っている。『The Mirror』『Birmingham Live』が伝えた。
英バーミンガムのヤードリーで暮らすマイリ・マクファイルさん(Mairi Macphail、66)は4月16日、33年間連れ添ったパートナーのデヴィッド・キートリーさん(David Keatley、65)と結婚式を挙げた。2人の結婚式は当初5月15日の予定だったが、胆管がんを患うマイリさんの病状が悪化したため、医師から「可能ならば挙式を早めたほうがいい」と告げられたという。
デヴィッドさんはマイリさんの病気が発覚した時のことをこう振り返った。
「マイリが胆管がんと診断されたのは今から1年前のことでした。その数か月前から脇腹の違和感と腹部膨満感などの症状に悩まされていましたが、パンデミックのせいで診察が遅れてしまって…。最初は過敏性腸症候群(IBS)によるものだと思っていましたが、マイリには病院で診てもらうように言いました。すると血液検査で異常が見つかり、その後の診察で腫瘍が発見されたのです。その大きさは当時14センチでしたが、医師からはこれまで見てきた中で一番大きい腫瘍と言われました。」
「医師からは化学療法で腫瘍が縮小すれば手術ができると言われたので、私たちはそれに期待していました。マイリは2021年6月から9月まで化学療法を受けましたが、残念なことに腫瘍は19センチとさらに大きくなっていました。それからは薬物療法の治験が行われていないか探しましたが、残念ながらマイリに適合するものは見つからず、10月から再び化学療法を始めることにしたのです。」
今年1月中旬まで化学療法を続けていたマイリさん。だがその後の検査では腫瘍は縮小するどころか、