今月5日、イギリス在住の8歳男児が家族とビーチを訪れたところ毒ヘビに噛まれた。母親は当初、毒を持たない無害のヘビに噛まれたと思っていたが、瞬時に腫れ上がった少年の手を見てただ事ではないと感じたそうだ。手の腫れ以外にも嘔吐や発汗などの症状があった男児はすぐに治療を受けて4日間ほどで回復したが、今でも悪夢にうなされたり、草の上を歩くことを嫌がるという。母親は毒ヘビの脅威を認識すべきだと話している。『WalesOnline』『The Mirror』などが伝えた。
英ロンドンのカムデン・タウンに暮らすジェイク・クロージャー君(Jake Closier、8)は4月5日、ノーフォーク州のヘムズビー・ビーチで遊んでいたところ、毒ヘビに手を噛まれた。
母親のソフィーさん(Sophie、32)は当初、毒を持たない無害なヘビに噛まれたと思っていたが、すぐに腫れ上がり硬くなったジェイク君の手を見て何かがおかしいと気づいたそうだ。
ソフィーさんはその時の様子をこう振り返った。
「私たち家族はアザラシを探して、ウィンタートンビーチに向かっていました。ジェイクは砂丘を走り回っていて、転んだ時にヘビに噛まれてしまったのです。私たちは初めてその場所を訪れたのですが、タイミングが悪かったようで…。英国に野生の毒ヘビがいるなんて知らなかったし、そこには注意書きもありませんでした。息子が噛まれたことに気づいた私は、すぐに携帯でヘビの写真を撮りました。」
「私は当初、ジェイクは害のないヨーロッパヤマガシ(grass snake)に噛まれたと思っていました。なので破傷風の注射が必要だと思って、医療センターに向かっていたんです。でも30秒もたたないうちにジェイクの指は硬くなり、噛まれた傷も確認できるようになったので、ノーフォーク州にはどんなヘビがいるのかを調べるとクサリヘビが出てきて。ジェイクが噛まれたヘビの種類を知った私はパニックになりました。」
「救急車を呼ぶために近くの民家に駆け込んで住所を教えてもらったのですが、救急車が到着するまで8時間かかると言われました。でも幸いにもある男性が車で病院まで送ってくれたんです。30分以内に病院に行かなければならなかったのですが、到着する頃には息子の手が通常の5倍の大きさに硬く腫れ上がっていて破裂してしまうのではないかと思うほどでした。傷口は真っ黒で、嘔吐と発汗もありました。」
グレート・ヤーマスにあるジェームズ・パジェット大学病院(James Paget University Hospital)に到着したジェイク君は、