南アフリカ・ケープタウンのシンボルといえば、テーブルマウンテン。この山にはハイキングコースが多くあり、たくさんの人が山登りを楽しむ一方で、標高1086メートルのこの山では毎年死者も出ている。万全の装備で山登りに挑む人が多いなか、おしゃれな三つ揃えのスーツに黒い傘、革靴で山を登る男性が目撃されている。この男性を取材した記事が3月8日、『Cape Town ETC』に掲載された。
男性の名前はアルマーニ・ミナーニさん(Armani Minani、25)で、自身のことを「飛ぶために生まれてきた鷲」と語る。アルマーニさんの本職はパーソナルトレーナーで、常に体を鍛えて強靭な肉体を持つ。その身体能力を活かし、岩の端ギリギリでジャンプをするなどハラハラさせることも多い。なかでも傘を広げて空から下りてきたかのような姿は「ミスター・ポピンズ」と言われて親しまれている。彼自身は「私はギリギリのところで生活しているんだ。文字通りね」と楽しんでいる。
『Cape Town ETC』のインタビューによると、アルマーニさんの「スーツでハイキング」というアイデアは2017年に思いついたとのこと。「自分はほかとは違う、ユニークな存在。私は目立つために生まれてきた」という思いからスーツでテーブルマウンテン、その山並にあるデビルズピーク、ライオンズヘッドを登ろうと試みたがデビルズピークにしか行けず、その後多忙となったため、ほかの2つの山を登るミッションは達成できなかった。しかし昨年末、