白血病に罹り、治療を施すもみるみる弱っていく愛犬。今まで多くの山を一緒に登ってきた愛犬の痛ましい姿に死期を悟った飼い主は、最後の山登りに連れていくことにした。歩けなくなってしまった愛犬を手押し車に乗せて山道を進むと、道中に出会った多くの人が1人と1匹の最後の登頂を手伝った。近くの山の頂上まで登り切ることができた犬は、その週に体調が悪化し、安らかな顔で息を引き取ったという。『WalesOnline』などが伝えている。
英ロンドンでホテルを経営するカルロス・フレスコさん(Carlos Fresco、57)は、ラブラドゥードルの愛犬“モンティ(Monty、10)”とずっと一緒に過ごしてきた。山歩きが大好きなカルロスさんは、イギリス中にある多くの山をモンティと一緒に歩いてきたという。
ところが今から1年半前、モンティが体調不良を起こして動物病院に連れて行くと、白血病であることが判明した。カルロスさんは「モンティは化学療法がよく効いて一時は回復したのですが、白血病を再発してしまい、急速に衰弱していったんです」と語る。
約2か月前に再発が発覚し、モンティはどんどん弱っていった。カルロスさんは「見た目はいつもと変わらないように見えました。少しは歩けるのですが、長距離を歩くことはできませんでした」と当時のモンティの様子を明かし、このように続けた。
「ちょうど同じタイミングで、ロンドンにいた私の友人が網膜剥離を起こしてしまい、ブレコンの自宅に戻る必要がありました。それで私が車で送ることになって、その時にモンティも一緒に連れて行きました。」
「結局、友人の家に1週間ほど滞在しており、モンティは友人宅の広くてキレイな庭でのびのびと過ごしていました。私はその庭で古くて錆びた手押し車を見つけたので埃を払い、油を差して修理しました。」
手押し車にモンティを乗せて最後の山登りに連れていくことを決めたカルロスさんは翌日、